　おはきょむ！　五月ですねー！　だんだん暑くなってきました。東京の暑さにはどうにも慣れないです。まあ地元も北国のくせに年に一回くらい全国一暑くなったりするんですが。

　きょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです！

「ソシャゲ世界に転生したがプレイヤーは無課金勢らしい」著・枝野黒酢　イラスト・揚げ物　しびれびれの新文学

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　ソシャゲ世界に転生したがプレイヤーは無課金勢らしい　あらすじ

　主人公サキトは大好きなソシャゲの世界に転生して、冒険を始める。しかし異様に仲間やアイテムが増えない。プレイヤーは無課金勢なのではないか？

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　しびれびれの新文学がすごいの出してきました。ソシャゲの無課金勢あるあるがテンコ盛りのすごい作品です。

　まずはしょっちゅうＣＭを見るんですよ。ダメージを受けたら回復するためにＣＭ。無料ガチャ回すためにまたＣＭ。そのＣＭのディティールがなんともリアルで、お色気系のゲームや、変な新興ＳＮＳ、なんか日本語の怪しい中国製美少女ゲームとか、そんな感じなんです。そういう広告が結構な頻度で登場して、ちょっとそこが読みづらいという意見もあったようですが、それでもそこが笑う要素なのだろうなと思って読んでました。

　あとイベントアイテムの扱いがおもしろいです。ハロウィンイベントでカボチャ装備、クリスマスイベントでサンタ装備、みたいにして装備が手に入るんですけど、イベント終わったあとも性能の高いイベント装備を装備しつづけねばならない悲しさ。もうすっかり春でみんな装備ガチャに課金してカッコイイ新装備を着てるのに、自分だけクリスマスのサンタ装備を着ている、の下りは盛大に笑いました。

　笑えるだけじゃなくて切ない要素悲しい要素もしっかりしてて、仲間だと思って育てたキャラクターが、上位互換みたいなキャラクターの登場でパーティから外さざるを得なくなったりするんですよね。で、パーティから外したキャラクターはストックできる数に限りがあって、泣く泣くガチャ石に分解するんですけど、この下りで分解された最初のヒロインが挿絵になってて、それがまあ悲しくて。ソシャゲってリアルなものとして体験したらこんなに残酷なのかあ、と悲しいです。

　いちばん泣けたのは最終盤、ストーリーの進行で仲間になったキャラクターが、ストーリーの展開で死んじゃうとこでしょうか。広告を見れば復活するかも、と広告を見ようとするのですが、広告は開けなくてそのキャラクターは死んじゃうんです。ソシャゲ世界むごい。泣いたり笑ったり忙しいお話でした。

　それではスクショタイムです！（ＩＳＢＮと日本書籍コードと表紙画像）

　それではまた次回！　きょむなら！