「だからなんで俺なんか攻略すんだよやめろよ」 しびれびれ文庫

 おはきょむ! 四月終わっちゃうじゃないですか! 五月の連休待ったなしじゃないですか! まじか……。今年は大型連休、宅飲みして過ごそうと思います。


 それでは架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!


「だからなんで俺なんか攻略すんだよやめろよ」著・味野ヒラキ イラスト・ゆー しびれびれ文庫


 ◇◇◇◇

 陰キャの俺は異世界の王子に転生した。キラキラの生活を送っているように見えるが、陰キャなのは変わらない。しかしそんな俺に、猛アタックしてくるメイドがいて……?

 ◇◇◇◇


 去年梨野ひめちゃんとの飲酒コラボでちらっと話して、改めて読んで動画作ろうとしたら行方不明になっていて、よくよく探したら積み本の一番下にありました。待たせてごめんなさい。


 いわゆる乙女ゲーに転生しちゃうやつです。主人公のスレイマン、現実では玲というんですけど、彼は現代にいたときからものっすごい陰キャなうえに転生して王子様になっても陰キャのままで、おおざっぱに言うと猛アタックしてくるメイドのアイリスは玲のことを「愛を与えることで心を開くキャラクター」だと勘違いしている……というお話です。


 面白いのはアイリスの正体でして、アイリスは玲の同級生ですごく目立つタイプの美少女、愛莉なんです。玲と同じトラックにはねられて乙女ゲー世界にきたんですが、目立つタイプの美少女のくせに乙女ゲーが趣味で、彼女の遊んでいたゲームのトゥルーエンドの攻略相手が、「王子スレイマン」だったのです!


 アイリスはどうにか人生をトゥルーエンドにしようとスレイマンを追いかけ回すわけですが、スレイマンとしてはそれは非常に迷惑で、放っておいてくれと何度も言います。しかしアイリスは人生をトゥルーエンドにすることを諦めません。スレイマンに手作りの焦げたお菓子を食べさせようとしたりします。迷惑そうです。


 しかしスレイマンは構ってくるアイリスを邪険に扱うのに抵抗を覚えるようになります。そして、アイリスの正体が愛莉であると知って、愛莉が孤独ゆえに乙女ゲーを楽しんでいたことを知ります。それでスレイマンは自分が玲だと打ち明けるのですが、まあそこのアイリスの反応は感動の展開がぶっ壊れる大爆笑のリアクションでして、そこは読んでいただけたらと。


 なによりこの作品のいいところは、人生にトゥルーエンドなんてないんだ、結ばれてそれでおしまい、はいちゃんちゃん、なんてことはなくて、爺さん婆さんになって死ぬまで、トゥルーエンドかどうかなんか分からない、というようなことを、スレイマンがアイリスに語るところでしょうか。このセリフの挟まるシーンが最高なんですよ。きょむ、また列車の中で文庫本もって泣いてる怪しい人になってました。お勧めです。


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではまた次回! きょむなら!

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