「フォロバしたのが運の尽きッ!」 ダダダ文庫

 おはきょむ! もう四月も下旬ですか。忙しかったのもちょっと落ち着いたんですけど、相変わらずやるべきことが山積みです。動画も頑張りたい。


 きょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!


「フォロバしたのが運の尽きッ!」著・中田ヒレカツ イラスト・あばら ダダダ文庫


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 フォロバしたのが運の尽きッ! あらすじ

 高校に入学してスマホを手に入れツイッターを始めた弘樹は、趣味繋がりでフォローしてきた「まー」というアカウントをフォロバする。実は彼女は弘樹の中学時代の別れた彼女だった!

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 ダダダ文庫らしいコッテコテのラブコメでした。青春! って感じの味がしますね。


 これ、「まー」ちゃん、本名真里ちゃんも弘樹のアカウント「ひろ」の正体を知らないんですよ。単純に、好きなラノベが同じだから熱く語る仲間になりたい、という理由で、互いに正体を知らずにあーでもないこーでもないとラノベの話で盛り上がります。


 弘樹と真里ちゃんは別の高校に進学していて、両方ともときどき相手のことを思い出して「なんであんなことを言ったんだろう……」と凹むのですが、学校が別なので会う機会がなく、ただ悶々としていて、弘樹がその悩みをツイッターにぼそりと書き込んだ結果、真里ちゃんも「わたしも元カレのことで後悔してる……」とリプライして、失恋同盟みたいになってきます。一章はほろ苦い印象で、可哀想に……と思いながら読んでたんですけど、二章で急に変に明るく、そして甘酸っぱくなるのが面白いです。


 二章で、二人は同じ地域に住んでいることが分かり、じゃあ会ってみっか? となるのですが、待ち合わせで互いの正体に気付かず喧嘩になります。なんていうか名作映画のユー・ガット・●ールみたいな展開ですけど、正体を知ったときの二人の反応が最高オブ最高なのでぜひとも読んでほしいです。


 だんだんと和解していく雰囲気も素敵ですし、結局そうなるんだよな……と納得のいく着地点に落ち着くのもとてもいいです。また、ツイッターでの「ひろ」と「まー」の周りにいる人たちの描写も面白いです。激アツのラノベオタクガチ勢の「五十鈴川権蔵@ラノベはいいぞ」さんの言動にはわかりみしかない……。


 実は昔付き合っていた人の名前に似ている、という理由で相互フォローになった、というの、すごくリアルです。ツイッターで知ってる人の名前に似てるスクリーンネームのひと見つけると、なんか気になったりしますよね。そういう心情の描写が巧みです。


 高校生のころは高校生になって大人のつもりだったのに、実際はまだまだ子供、という雰囲気を醸していて、すごく心温まるお話でした! 面白かったです!


 ではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではまた次回! きょむなら!

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