「ゴリアテに石を投げてみた結果」 基督新聞舎
おはきょむ! 気が付いたら三月も終盤戦ですか。三月は変に昔のことを思い出してしょんぼりしますね。元気出してきょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!
「ゴリアテに石を投げてみた結果」著・諌山おるか イラスト・煮物 基督新聞舎
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ゴリアテに石を投げてみた結果 あらすじ
イスラエルがサウルに統治されていた時代。羊飼いの少年ダビデは、戦場でゴリアテという最強のペリシテ人に遭遇する。ダビデは羊を獣から守るために使う石投げでゴリアテに応戦するが……? 旧約聖書バトルライトノベル、ここに爆誕!
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これ、先おととしのクリスマスの時期に話題になった「基督架空ラノベ新人賞」の受賞作です。ライトノベルのレーベルでなく、お祈りの本とか聖書の解説書を出している基督新聞舎という出版社から発刊されています。
内容がどんなものか、なにぶんきょむは教会とか聖書とかあんまり詳しくないので読めるか自信がなかったわけなんですが、読んでみたらめちゃめちゃに痛快なバトルラノベでした。
とにかくダビデがひたすら無双するんですよ。しかも武器が石を投げる紐だけ。ペリシテ人を全滅させたり、狂ったふりをして敵から逃れたり、とにかくスカッとしてます。
ここまで無双する主人公って珍しいんじゃないですかね。無双する主人公、昔から定番ですけど……ここまでド派手に無双するの、最近じゃもう珍しいんじゃあないですかね?
しかもダビデ、戦うのが得意なだけでなく、シンガーソングライターみたいなこともするんですよ。聖書の詩篇というところに、リアルにダビデの詩がいっぱい載ってるらしいんですが、その詩篇を超解釈したロックンロールな歌を歌いまくります。ダビデやばい。
あまりに面白くて、高校のころ学校の前で配られてた聖書なかったっけと探してみたんですけど、恐らく実家か、最悪古紙回収ボックスですね……。
とにかくダビデが最強でした。つよつよです。でもこれダビデが王になってからも描かれていて、部下の妻に惚れてしまって部下を一番やばい戦場に行かせるエピソードのえぐいことよ。それで反省するダビデ、反省するくらいならやるなよという……。
ダビデが死んでしまうところまで描いたお話で単巻で完結なんですけど、宗教の匂いがぜんぜんしないストーリーを堂々とライトノベルとして本にする基督新聞舎さん半端ないっす。ダビデが次々異民族を撃ち滅ぼし、妬みに駆られたサウル王の刺客から逃げ、そして羊飼いから王へと成り上がるストーリーはどこからどう見てもライトノベルでした。
「基督架空ラノベ新人賞」、聖書ネタがあれば何でもあり! を謳ってるだけあるなあ、と思います。こんな刺激的な作品が読めてありがとう旧約聖書、という感じですね……。
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
それではまた次回! きょむなら!
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