「子供に見せたくないテレビランキング一位の番組を義姉と毎週観ることになった」 サンダル文庫

 おはきょむ! バランスボールぜんっぜん慣れません! きょうも腹筋が痛いです! それはともかくきょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!


「子供に見せたくないテレビランキング一位の番組を義姉と毎週観ることになった」著・真島弗素 イラスト・むむ サンダル文庫


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 子供に見せたくないテレビランキング一位の番組を義姉と毎週観ることになった あらすじ

 中学生の伊崎あゆむは、死んだ兄すすむの妻・和歌子と暮らしていた。和歌子はすすむと死に別れてから落ち込み気味で、ある日たまたま観た下ネタのどぎついバラエティ番組をみて、久しぶりに笑顔になる。それが嬉しくて、あゆむはその番組を毎週観ようと決める!

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 毎年、「子供に見せたくないテレビ番組ランキング」とかいう、いやなにを言うとんねんというようなランキングが発表されてた時期ありましたよね。それを元のアイディアとして考えていたのだと思われます。


 あゆむは幼くして両親と死に別れて、消防士の兄すすむと、そのお嫁さんの和歌子さんと暮らしていたのですが、すすむは悲しいことに火事から小さな子供を助けようとして殉職してしまいます。遺族年金をもらって、それから和歌子さんが子供向けの工作教室の先生をして暮らしているんですけど、すすむが死んでしまってから和歌子さんは笑えなくなってしまいます。工作教室にやってくるお子さんたちに心配されるレベルで。そんな和歌子さんが久しぶりに笑ったのが、お下品なバラエティ番組で、子供に見せたくない、と巷で言われているやつです。


 和歌子さんが笑ったのを見て、毎週これを観せよう! とあゆむは決めるわけですが、事態はそれほど単純じゃなくてですね。和歌子さんは心の均衡がくずれていて、ひたすらぐったりしている日々が続いていて、夜テレビをみるのもしんどい……というような日がたびたびあります。そして和歌子さんの体調不良の理由はもう一つあって、なんとお腹にすすむの忘れ形見がいるわけです。


 最初はただ心がつらいのだろうと思って心配していたあゆむですが、どうも和歌子さんが白い米の炊ける匂いでえずいたりしているのを見て事態の重大さに気付きます。あゆむが和歌子さんのために頑張ろうと奔走する様子が、すごくいいんですよね……。


 あゆむは中学生なのでできることに限界があるわけですが、しかしそれでも和歌子さんのことを守ろう、と頑張るのはとにかく眩しいです。


 てっきりおねショタ的なやつなのかな、と思ってたらぜんぜん違うものすごいヒューマンドラマでした。最後が本当にハッピーエンドなのも素晴らしいです。きょむまたしても電車の中でタブレット見てボロボロ泣いてる変な人になってました。オススメです。


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではまた次回! きょむなら!

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