「十字螺旋の硝子瓶」 セイリューブックス

 おはきょむ! 最近ちょっと運動不足で、家で動画作業する用の椅子をバランスボールに変えたんですけど、のきなみ体中痛くてつらいです。慣れれば健康になるんですかね?


 それではきょうも架空ラノベ紹介していきまーす! きょうはこれです!


「十字螺旋の硝子瓶」著・漁火恭介 イラスト・ジーベン セイリューブックス


 ◇◇◇◇

 十字螺旋の硝子瓶 あらすじ

 ごくごく普通の少女、美美子は、ある日この街はもう一層の世界と重なっているのだ、と、学校のパソコン部の霧島先輩に言われる。先輩は美美子にゴーグルを渡し、それを身につけると、街はファンタジーの世界だった! 美美子は霧島先輩に騎士団に勧誘されるが……?

 ◇◇◇◇


 大判ライトノベルには珍しいSF……というか技術モノの作品です。AR、拡張現実というやつですね。主人公が女の子なのもライトノベルには珍しいかと。


 ゴーグルをつけて見える街は、喫茶店に入るとモンスター討伐の依頼を受けられたり、HPやステータスが表示されていたり、壊せるオブジェクトに矢印が表示されていたりします。それを壊してもリアルではなにも壊れないというのがミソです。


 街には三つの騎士団があって、美美子が霧島先輩に誘われて入った騎士団が「螺旋十字聖騎士団」です。青い旗に十字の旗をかかげていて、「弱きものを守り強き悪を挫く」というモットーがあるのですが、実はこの螺旋十字聖騎士団はAR技術を街に提供している会社とずぶずぶでして、チート性能の武器防具類を身につけています。


 なにかおかしい、と思った美美子は、事実を明らかにするべく騎士団を抜けて追われる身となります。螺旋十字聖騎士団からも、またほかの二つの騎士団からも追いかけ回されるスリリングな展開。痺れました。


 ゴーグルをはずせば普通の世界に戻り戦いから離れられるというのもこの作品の面白いところで、普通の世界で美美子は病気の父親と暮らしています。父親は画家で、素晴らしい作品をたくさん描いているのですが、しかし物語の中間地点で起きる出来事がショッキングでして。父親は病気で苦しむあまりペインティングナイフを自分の目に突き立ててしまうのです。ショッキングすぎてしばらく呆然としましたよね……。


 そしてそのショッキングな展開ののち、すさまじいジェットコースターでストーリーは転落していくのですが、ぜんっぜん幸せじゃない、バッドエンドみたいな終わり方をします。これは続きを買わねば。美美子ちゃんが幸せに暮らしている展開であることを切に切に祈らざるを得ないやつです。バッドエンドのにがーい終わり方ですがそれもまた魅力かと。


 とにかく面白かったです、痺れた。続刊に期待します。


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではご視聴ありがきょむでした! きょむなら~!

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