「魔性の声の配信者、実はクラスの喋らないあいつ」 SA文庫
おはきょむ! 正月太り、忙しくしてたら見事に解消されつつあります……ストレスって痩せるんですね……。反転してストレス太りにならないように気を付けます……。
きょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!
「魔性の声の配信者、実はクラスの喋らないあいつ」著・光野民 イラスト・膾 SA文庫
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魔性の声の配信者、実はクラスの喋らないあいつ あらすじ
弱小音声配信アプリ「コルミー」でいろいろな声を聴くのが趣味の高校生・日野原祐太郎は、ある日「加工なしの雑談だけですさまじい快感をもたらす声」の配信者・みるくの配信を聞いてしまう。そして、その声の主がクラスメイトでほぼ無言キャラの秋武くるみであることに気付いてしまう。なんとかして生でくるみの声を聴きたいと考える祐太郎だったが……?
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いかにも現代的な目線でとてもよいと思います。
くるみちゃんは学校では基本的に無言キャラ、たとえばミ●フルの司馬くん……たとえが古いですね、とにかく無言で、先生に当てられた時だけぽしょぽしょ声で喋るんですが、祐太郎はそのぽしょぽしょ声だけでくるみちゃんの本性を見抜きます。地獄耳ならぬチート耳です。
祐太郎はプロデューサー気質というか、すごいやつをすごいと言わないと気が済まないんですけど、くるみちゃんが自分の声を恐れていることにすごいと言って回る前に気付く程度には常識的で、くるみちゃんが声をはっきり発せない理由を考える程度に賢いです。
くるみちゃんは小学校のころその魔性の声がきっかけで「そんな卑猥な声は出してはいけない」と先生から理不尽な体罰を受けた子で、二度と人前で大きな声は出さないと決めています。その、心の要塞を突破していくのが、この物語の中心になります。人前では声を出さないけど、顔の出ない配信でだったら……って、くるみちゃんは思っているわけです。
そこに、祐太郎は「もしコルミーがサ終したらどうするんだ?」という現実を突きつけます。くるみちゃんのお家の配信機材はスマホだけで、本格的な動画を作ったりする機材はありません。そして本当にコルミーはサ終しちゃうんです。声だけを出せる場を失ったくるみちゃんは、サ終とほぼ同じタイミングの学校の合唱大会で、ちゃんと歌ってみようと決意します。
もうその合唱大会のシーンはひたすら泣けるやつでした。くるみちゃんは基本的に、誰とも喋らないのでぼっちだったんですが、そこで友達ができます。合唱の練習で声をコントロールする技術を手に入れて、ようやく人並みの友達を得ます。もうこのあたりで涙が止まらなくて、きょむまたしても電車の中で号泣する変な人になってました。
そして祐太郎が、くるみちゃんのためにバイト代をぶっこんで配信機材を用意するんですよね。この素敵な声をみんなに聴かせたいという想い、熱いです。
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
それではまた次回! きょむなら~!
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