「VTuberおばあちゃん」 ダダダ文庫

 おはきょむ! やっと餅を一袋食べきりました! そしてめちゃんこ太りました! やばい! またスクワットして脂肪を追い出そうと思います!


 きょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!


「VTuberおばあちゃん」著・園原みせり イラスト・ゆー ダダダ文庫


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 VTuberおばあちゃん あらすじ

 ゲーム制作会社でパワハラを喰らい心を病んで田舎に戻ってきた中島貴明は、御年91歳の祖母・なかと暮らし始める。なかの趣味は意外にもYouTubeで、ある日なかは「たかちゃん、わたし『ぶいつーばー』やってみたい」と言いだす。祖母の驚きの発言に衝撃を受ける貴明だったが、祖母の喜ぶ顔を見たいと思いやってみようと決意する!

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 タイトルを見た瞬間コンピューターおばあちゃんのメロディが頭の中を流れましたよね……。内容としては意外と機械に強いおばあちゃんにビックリしながら話の進む、楽しいホームコメディでした。ダダダ文庫はSFとラブコメに強い印象ですけど、意外とこういう家族モノもちらちらあるんですよね。


 貴明はとても知的でクリエイティブな若者なんですけど、かなりのおばあちゃんっ子でもありまして、なかさんにずっと可愛がられて育ったと分かる描写がぽつぽつあります。そして、なかさんは貴明の就職したゲーム制作会社の公式チャンネルを毎回観るおばあちゃんで、それがたまたま人気VTuberとコラボしていたのをきっかけにVTuberに興味を抱いた、という設定です。そしてその人気VTuber「みひろ芽衣」と、なかさんが文字通りの中の人である「グランマ系VTuber木下なか」がコラボ動画をやる、というのが物語の目指す地点です。あ、木下というのはなかさんの旧姓です。


 もちろん妨害してくる勢力もいろいろありまして、貴明の伯父で頑固な医者である幸一郎さんが「そんな得体のしれない遊びはしちゃいけない」と言ってきたり、どんどん人気者になるなかちゃんを妨害・炎上させようとするアンチ勢力がツイッターでアンチ活動をしてきたりします。でも妨害してくる勢力にもちゃんと理由があって、という描写は好感が持てます。


 基本的にVTuberの活動についてはうんと詳細なわけじゃないんですが、なかなかにリアルな現状をとらえていて「わかりきょむ」の顔になりましたよね。卒業とか脱退とか炎上とかそういうの。


 世の中の多くの人がママを必要とする現代、いちばん必要なのはおばあちゃんでは? というような問いかけがなされていてとても納得です。なかちゃんがもし存在したらぜひコラボして田んぼの話をしたい。とても面白かったです。


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 ご視聴ありがとうございました! また次回!

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