「怪獣家族東京崩壊」 ダダダ文庫
おはきょむ! 前前回の配信、後で聞いたらひっでえガラガラ声でビビりました……ボイチェンお前しっかりしろ! きょうは龍角散のど飴舐めてからなのでだいじょぶです!
きょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうは「このステ」1位のこれです!
「怪獣家族東京崩壊」著・みゆき兜太 イラスト・タックスヘイブン ダダダ文庫
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怪獣家族東京崩壊 あらすじ
ある日東京に三体の怪獣が現れた。人々は混乱し、逃げ惑い、怪獣を倒そうとするが、しかし怪獣はそんなのお構いなしで当たり前みたいに東京で生活している。科学者の井堂大介は、この怪獣たちは家族で、のんびり新生活を楽しんでいるだけでは? という仮説を立てる。果たして東京の運命は? 人類に安全は戻ってくるのか?!
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でーんでーんでーんでーんどんどんってなるやつでした。SFに強いダダダ文庫らしい作品だと思います! タックスヘイブン先生の描かれる三体の怪獣がかわいいです。
怪獣からするとホッコリした日常生活を営んでいるだけなんですけど、人間からすると「やめてくれえ」ってなるんですよね。お父さん怪獣のオナラで都庁が吹っ飛んだり、子供怪獣がおもしろ半分でスカイツリーをへし折ったり。そのたびお母さん怪獣が怒って放射能と炎を吐いて、東京がメチャメチャになります。
人間がわの様子も描かれているわけですが、それがどう見ても2016年の大ヒット映画のパロディなのが面白いです。モンスターパニックというより「もし東京に怪獣が現れたら政治や行政はどうなるか」という切り口で描くとこなんか超そっくりで「うひゃあ」ってなります。
超そっくりではあるもののこっちの日本人は一致団結くそくらえで政治家はどんどん海外に逃げちゃうし自衛隊も早々に逃げだすし、お前らやる気あんのか! という感じですが、まあ怪獣家族は幸せに暮らしてるからいいか……となります。いやなっちゃだめでしょう。
怪獣家族を研究する井堂大介はいわゆるマッド・サイエンティストで、だれも言うことを信じてくれないわけですが、だんだん彼の仮説が正しいことが証明され、人間は東京から逃げだすわけです。そしてだれもいなくなった東京で、怪獣家族はのんびりと生活するわけです。
でも結末がすごいんですよね。怪獣家族は世界を浄化するために遣わされた天使なのです。このあたりから一気にでーんでーんでーんでーんどんどんのやつから一万年と二千年前から愛してるやつ、あるいはらん・らんらら・らんらんらんのやつになるんですけど、その雰囲気の変わり方に痺れました。文章自体がいきなりファンタジーになるというか。
とにかくすさまじい熱量で描かれたお話でした。読み終わったあとしばらく呆然としてました。傑作だと思います。
それでは本屋さんに持ってくスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
きょうもご視聴ありがとうございました! きょむなら!
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