「画面の向こうでウィンクを」 花見ファンタスティック文庫
おはきょむ! 早起きできるようにアラームをスマホを振らないと停まらないやつにしました! ……それでも結局アラームが鳴っていることすら気付かず寝てたりするんですけど……。
それではきょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!
「画面の向こうでウィンクを」著・伊角良太 イラスト・なな 花見ファンタスティック文庫
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画面の向こうでウィンクを あらすじ
ゲーム大好きで女性恐怖症の高校生・太一は、ある日ゲームのローディング中の黒い画面に映っているのが自分でなく美少女であることに気付く。その美少女も、ローディング画面に映る太一に驚いていた。毎日出会う話すこともできず触ることもできないその美少女に、太一はほのかな恋心を抱いてしまう。果たしてこの美少女の正体は?
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ちょっとSFチックなラブコメです。なんというかすごく難解な内容だなあ、と読み始めは思うんですけど、読み進めていくとクセつよめの文体と独特の語り口にとりつかれます。
太一は基本的に女性恐怖症で、学校でも女の子に声をかけられると赤面して喋れなくなっちゃうんですけど、画面に映る女の子と見つめ合う日々を送ることでそれが改善されていきます。最初は恥ずかしくて目をそらしちゃうんですが、そのうち眼力勝負になって、それがいつのまにか変顔勝負になったり、展開がとても面白いです。
太一は高校の文芸部員で、そのスクリーンの向こうの女の子を自分の作品に書く……というメタ構造になっていて、太一の書いた小説もお話の中で断片的に出てきます。それを読むと、太一の考えていることやスクリーンの向こうの女の子へ抱く感情が分かるようになっています。
結局最後までスクリーンの向こうの女の子が明確に何者なのかは分からないのですが、ゲームを通して人生を変えられた物語、という印象でした。
画面の向こうの女の子と見つめ合ううちに女性恐怖症が治って、クラスの女の子に話しかけられてもちゃんと受け応えできるようになったり、それがきっかけで友達ができたり、孤独だった太一の人生が変わっていく様子がとても素晴らしいです。太一はもとの性格がすこぶる優しくて大人しいのですが、そこに「強さ」が生まれる様子がまぶしいです。
あとクラスの女子の一人である桜井さんが可愛いです。生意気ギャルのくくりに入るキャラクターだと思うのですが、最初は太一を完全にバカにしているのに太一がしっかりしてくるにつれて態度が改まってきます。最初のほうで桜井さんが修学旅行の班別研修で太一と同じグループになったときのリアクションと終盤の雰囲気の違いたるや。桜井さんの手のひらの返しっぷりのやばさよ。そして挿絵の桜井さんのむっちり加減よ。桜井さんの描かれた挿絵は一枚だけなんですけど、可愛すぎてそこで読むのだいぶストップしました。
それでは恒例のスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
それでは今回はここまでです。ご視聴ありがきょむでした!
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