架空ラノベバーチャル読書会 ゲスト:勘弁仕手
「おはきょむ! 今回は『ドイツだ野球だラーメンだ!』著者の勘弁仕手先生と架空バーチャル読書会を配信したいと思います! 勘弁先生、そちらは問題ありませんか?」
「はいー。問題ねっす。あっ、と……問題ないです。よろしくお願いします~」
「むむむ同郷人の予感……! それでは前もっていただいていた執筆環境のお写真から出していこうと思いまーす」
(ベランダに机を出して古いノートパソコンが置いてある写真、ベランダの向こうは果てしなく田んぼ)
「すっごいのどかですね」
「はい、のどかなだけが取り柄のすごい田舎に住んでおります。夏は蛍が観られますよ。あとカエルがうっさいです。雉もめっちゃ鳴きます。ハクチョウも渡ってきます」
「田んぼのカエルうるさいのわかりみあります……田んぼから水を抜く時期にちょうどオタマジャクシが孵化してて死骸がやばい異臭を放ってたりしませんか?」
「まさに(笑)あと家の前にカエルの卵がべろーんと落ちてたりしますね……」
「わかる……。それからほかにもいろいろ写真をいただいてるんですけど、これは……コンバインに乗られている勘弁先生……ですか? 顔はモザイクかかってますけど」
「僕は兼業農家なので、まさに晴耕雨読の暮らしをしてるんですよね。というかいまは農薬とか農法がいろいろ便利になりましたし、ご近所と共同でやっているので毎日ずっと田んぼにつきっきりにならないでも農業ができるわけです。このコンバインはご近所の農家十軒と共同で買ったもので、主に僕がコンバイン刈り入れ担当ですね。田植え担当や農薬ドローン担当は別の人です」
「おお……ハイテク農業……! で、こちらの写真は畑ですか?」
(ほうき草畑の写真)
「うちの畑です。トンブリ畑です。畑のキャビアとも呼ばれる高級食材ですよ!」
「勘弁先生、身バレします! まあきょむもほぼほぼ出身地特定されてるんですけど……そういえば『ドイツだ野球だラーメンだ!』も舞台が米どころの町ですね」
「米どころ出身なのでつい米どころを舞台にしがちなんです。『ドイツだ野球だラーメンだ!』でデビューするまでは新人賞活動とは別にネットの小説投稿サイトにいろいろUPしてたんですけど、だいたい米の話か軽トラの話でしたね」
「あっ、じゃあこれはもしや愛車ですか?」
(軽トラの写真)
「はい、愛車のカナクリ号です。韋駄天●ャリィっていう車種なんで、カナクリ号と呼んでおります。ぱみゅぱみゅ号にするか悩んだんですけど」
「ぱみゅぱみゅ号……(笑)ぱみゅぱみゅ号不採用の理由はなんですか?」
「いやあ、このド田舎を走ってるのはどう考えてもぱみゅぱみゅじゃないなって……まあ金栗四三も九州の人なんで日本のほぼ反対側の人なんですが」
「なるほど~。たしかに軽トラと原宿は結び付きませんね……それでは、質問を前もって募集したので、訊いていきたいと思います! まずは……『ペンネームの由来を教えてください』という質問です」
「これは……いきなりここから切りこまれるとは……(苦笑)小説投稿サイトにUPしてたころはID名だけでペンネームって設定していなくて、新人賞に送る時も毎度適当に打ち込んでいたんですけど、たまたまMM文庫Jに投稿したときのペンネームが『勘弁仕手』だったんですよね。編集者さんに真面目に考えますって言ったんですけど、面白いからこれでいこうよってことになっちゃって……」
「まさかの偶然! ほかにはどんなペンネームを考えられていたんですか?」
「たとえば『網許仕手』とか『井伊加減丹代』とか、そういうのばっかです」
「なるほど~。では次の質問です。『架空ラノベレーベルからデビューして、イラストレーターさんが少女漫画のレジェンド・御園生朋子先生と聞いたり、イラストを見たりした時どう思いましたか?』という質問です。これはきょむも気になります」
「実を言うと年の離れた姉が御園生先生の大ファンでして、家に『射手座の星読み』とか『薔薇と紅梅』とかが全巻ずらりと揃っていて、子どものころよく読んでたんですよね。なのでお会いして開口一番サインをお願いしました(笑)イラストを御園生先生に描いてもらえると姉に連絡したところ、『なんだお前場所替われ』って言われましたね。で、実際出来上がったものが全く違和感なく収まっていて、やはりレジェンドだなあと……」
「あー! 『射手座の星読み』大好きです! 『ドイツだ野球だラーメンだ!』のイザークが『射手座の星読み』のアイザックに似てるなーって思ってました!」
「やっぱり虚無ちゃん結構歳いってますよね」
「禁則事項ょむ! では次の質問です!」
「もうお約束ですね、『禁則事項ょむ』」
「えっと、『ドイツだ野球だラーメンだ! の終盤のツーランスクイズは、2018年の金●農業がイメージされているんでしょうか?』という質問です」
「あっはいまさにそうです。あの年はすごかったですからね……高校野球はもともと大好きなんですけど、やっぱり住んでる県のチームが活躍してるとテンションの上がり方が違いますから。というかあれを見てアイディアを練り始めた感じです」
「あの年は最高でしたね……きょむも胸熱で観てました。平成最後の百姓一揆(笑)」
「百姓一揆だから最終的には鎮圧されたんですけどね(笑)」
「では次の質問です。『ドイツだ野球だラーメンだ! に女性ファンがたくさんついて、ベーコンレタスな薄い本が出たり中国の通販サイトでコスプレ衣装が売られているのはどう思いますか?』という質問ですが」
「まあ読むほうの解釈は自由なので。コスプレの踊ってみた動画も楽しく見てますよ」
「おおらか……! 薄い本は読んだりしますか?」
「うーん。ファン一号の姉が同人書店で買って読んでるらしいんですけど、さすがに自分のなかの解釈がゆがみそうで読めないでいます。でも読者のかたがどう解釈するかは自由なので、特にやめてくれとかどんどんやれとかは言わないつもりです」
「なるほどょむ……それではセリフ朗読を始めようと思います! 今回は『ドイツだ野球だラーメンだ!』248ページから、イザークと斑鳩くんが勝って泣くシーンを、きょむがイザーク、勘弁先生が斑鳩くんをそれぞれ読みたいと思います!」
◇◇◇◇
「なあ斑鳩、勝つって嬉しいな……俺、こんなに嬉しいの、初めてだよ」
「俺もだ。勝つって嬉しい。あのショボいチームが勝てたのは、イザーク、お前のおかげだ」
「へへへ……あれ、斑鳩お前泣いてんのか? ほれハンカチ」
「な、泣いてねえよ。というかユニフォームのポケットにハンカチを入れるな!」
◇◇◇◇
「おおお~きょむちゃんの少年声がイザークだ。なんとも言えずイザークだ……」
「わぁうれしいです! ちょっとウィーン少年合唱団を意識してみました。序盤で学校に噂が広がるやつ……ウィーンはオーストリアだってイザークがキレるやつ(笑)」
「ああ、あのシーン……(笑)楽しく読んでもらえているみたいでうれしいです」
「それでは、『ドイツだ野球だラーメンだ!』の今後の展開ですとか、ほかにもなにかお教えいただける範囲でこれからの事を聞かせていただければと思います!」
「とりあえず近く新刊が出ます。地区大会編の次は県大会編なんですけど、スケールアップしたイザークたちの勝負を見ていただけたらと思います。地区大会編とはわけの違う、濃ゆ~いキャラクターが続々出てきますので、そこを注目していただけたらなと思います!」
「おおー楽しみです……! あれより濃いのが出てくるんですね……!」
「それから、『ドイツだ野球だラーメンだ!』の一巻の売れ行きが良かったのと、御園生先生がすごくキャラクターを気に入ってくださったのとで、御園生先生作画のコミカライズが出ます。いや売れ行きが良かったんじゃないな、御園生先生が気に入ってくださってゴリ押しで描かせろって言ってくださったらしいからな……」
「えっそんな強引なコミカライズなんです?! おどろきょむ!」
「御園生先生、レジェンドですから……とにかくコミカライズが出ます。コミックUという漫画アプリに連載されるそうでして、御園生先生は普通に雑誌に乗せたいと仰ったらしいんですけど……とにかくコミカライズが出ますので、そちらもよろしくお願いいたします!」
「すごいです、楽しみに待とうと思います! それでは勘弁仕手先生、今日はありがきょむでした! ではまた次回!」
「ありがとうございました~!」
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