「探偵vs怪盗 誤字脱字編」 素麵ミステリ文庫

 おはきょむ! どんどん寒くなりますねえ……いやだなあ冬……。そんな冬を吹っ飛ばす、楽しくて陽気な架空ラノベをきょうも紹介していこうと思います!


 きょうは架空ライトノベルのくくりを脱出しまして、いや脱出すなって話なんですけど、架空ミステリの話をしたいと思いまーす。


 きょうはこれです!


「探偵vs怪盗 誤字脱字編」著・等々力力 イラスト・牛ちち 素麵ミステリ文庫


 ◇◇◇◇

 探偵vs怪盗 誤字脱字編 あらすじ

 どんなに真剣に推敲してもかならず発生する誤字脱字。それを狙って盗む怪盗Dと、それを長年追い続ける探偵、洒落岩宝治。その助手・和村とともに、洒落岩は怪盗Dを追いかける!

 怪盗Dの目的とは? そして盗まれた伝説の誤字「本を呼んだ」の行方は?

 息もつかせぬジェットコースター・ミステリー!

 ◇◇◇◇


 これ公式のあらすじです。どういう話なんですか。あらすじを見る限りではぜんぜんわかんないです。表紙の牛ちち先生のイラストがでたらめに可愛くて買っちゃって、後からあらすじみてガビーンてなりました。これ紹介できんのかよと。


 で、読んでみてその不安はぶっ飛びました。超絶面白いです。いわゆるホワイダニットものでして、怪盗Dがなぜ誤字脱字を盗むのか推理していくお話です。


 これ、地の文があるから成立する小説なんですよね。すごく興味深いです。これはもう完全にコミカライズもアニメ化も実写化も不可能です。小説ならではの地の文があるというのをフル活用して、ときにフル悪用して書いた本ですから。


 怪盗Dは誤字脱字を盗んでいって、盗まれた部分は空白になるんですよね。だから必然的に同じ地の文が何度も出てくるんですけど、それでもすごく読みやすくてサクサク読めます。ライトノベルとほぼ同じ感覚でOKです。


 面白いので読み始めるとあっという間でした。きょむはミステリファンというわけじゃないので、最初はとっつきにくいと思ったんですけど、読んでみるととても分かりやすくて、ミステリ初心者にも優しいお話でした。いやお話なのかな? 強めの幻覚じゃないのかな? いや架空ラノベ自体幻覚ですけど……。


 後で知ったんですが、この「探偵vs怪盗」ってシリーズ作品で、これが第五作という話でした。第一作は「探偵vs怪盗 句読点編」だとか。どんなんなんだろうと興味が募るのですが、架空ラノベのくくりを脱出しちゃうのでぐっとこらえきょむです。


 とにかく面白かったです! これはもうレーベルとかどうでもいい面白さ!


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 きょうはここまでです! きょむなら~!

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