架空ラノベバーチャル読書会 ゲスト:あずみN

「おはきょむ! 本日はゲストに『こころのなかの怒れる幼女』著者のあずみN先生をお招きして、架空ラノベバーチャル読書会を生配信していこうと思います! あずみ先生、そちらはどうですか?」


「あっはーいダイジョブでっす。大昔ユーチューバーになろうとしたことがあって機材はいろいろあるんですよー。そいじゃー始めていきましょうか」


「はーい! それでは、執筆環境のお写真をいただいておりますので、まずはそちらから紹介していこうと思います!」


(めちゃめちゃごついPCと音楽機材と液タブの写真)


「す、すんごいですね……このパソコン、もしかして自作ですか?」


「はい、パソコン作るの趣味なんです。結果小説を書くには過剰すぎるスペックのパソコンで小説書いてます」


「液タブと音楽用のキーボードもありますけど、イラストとか音楽も作られるんですか?」


「あーこれらは大昔同人ゲーム作ってたころのやつです。高かったので手放せなくて。さっさとフリマアプリにぶちこもうと思ってるんですけど、心の中で『もし小説で食えなくなったらできることは多いほうがいいんじゃないのか?』っていう貧乏性の悪魔がささやいてくるんですよねー(苦笑)」


「同人ゲームですか、どういったものを作られていたんですか?」


「シンプルなアドベンチャーゲームです。選択肢でお話が分岐するあれです」


「ほぇー……多才なあずみ先生ですが、どうして小説家になろうと思われたんですか?」


「自分、本当にやりたいことがめちゃめちゃに多くて、同人ゲームを作っていたのは絵を描きたかったのと音楽を作りたかったのとシナリオを書きたかったからで、ユーチューバーになろうと思ったこともあって……まあこっちはネットに顔を出すのが怖いネット老人なのでやらなかったんですけど、やりたいことがたくさんあるので、ならそれを究極にシンプルなところまで突き詰めたときに、すべてをそがれたうえで残っていたのが『お話をつくる』ことだったんですよ」


「なるほど」


「それで、小説家になればお話をつくることに専念できるな、と思って、すべてのリソースを小説を書くことにつぎ込んだところ、賞をいただくことができたんです」


「はー……あと、これも執筆のお供ということで写真をいただいています」


(サイフォン式コーヒーメーカーの写真)


「コーヒーお好きなんですか?」


「大好物ですね。こだわりだすと止まれないタチでして、豆を選んで焙煎するところからコーヒー作ってます。幸い、編集者さんにせっつかれないペースで書けているので、そういうよけいなことをどんどんしています(笑)」


「はえー……あずみ先生しゅんごい……それではいろいろ訊いていきたいとおもいまーす。まずは、『こころちゃんにモデルはいますか?』という質問です」


「モデルですか……。見た目のイメージは姪っ子です。要するに姉の娘ですね。可愛いんですけど、やっべえこまっしゃくれててやっべえ気が強くて、いま小学生なんですが、モデルにしたって言ったら多分殴られるので言えないですね……性格の面では似ていないです」


「なるほど~。姪っ子さんも『こころのなかの怒れる幼女』読まれたんですか?」


「自分の書いた本はだいたい喜んで読んでくれますが、いつもすさまじく辛辣な感想をくれます。ツンデレです」


「ツンデレ(笑)あずみ先生の作品は心情の描写が丁寧ですよね。ちなみに『こころのなかの怒れる幼女』を読んだ姪っ子さんはなんておっしゃいました?」


「『幼稚園年長でセ●ンスターとかねるねるね●ねはガキすぎる』と言われました(笑)」


「し、辛辣……!」


「とか言いながら姪っ子、日曜日の昼ご飯にフ●ーチェ作って食べてるんですよ……まったく納得いかないですね……」


「それは確かに……では次の質問です。『あずみN先生のデビュー作で忠永社ウルトラステップ文庫から出た「男子も女子もクソもない」が好きなのですが、どうしてあれを新人賞に投稿したのでしょうか?』という質問です。『男子も女子もクソもない』、名作ですよね……!」


「ひゃああー懐かしい! あれ覚えてくれてるひといるんだ……感動しすぎて涙出てきちゃいました。あれはもう完全に勢いです。編集者さんには『こういう突き抜けた作品を待っていた』って言われたんですけど、要するに想定外だったってことらしくて」


「えっ、『男子も女子もクソもない』が想定外? どういう意味でですか?」


「いや、あれ、普通ライトノベルの賞に堂々と投稿しますかね? セクシャルマイノリティをテーマに書くってかなり鬼門だと後で思ったんですけど。でも喜んで読んでもらえているようで嬉しいです。でもあれは完全に勢いです。でも虚無ちゃん、『男子も女子もクソもない』知ってるって実年齢……」


「禁則事項ょむ!」


「あっ……『禁則事項ょむ!』聞けた……!」


「それでは次の質問でーす。『最近ツイッターにときどき出てくる猫ABの正式名称を教えてください!』猫ABってあの近所で拾ってきたっていう猫ちゃんですよね? ABって名前なわけじゃないんですか?」


「はい、あいつらにも一応名前がありまして、Aがヤスハル、Bがマスタツです。まとめてオーヤマブラザースって呼んでます。名前のほかの案としてはムッソとアドルフとか春丸と秋丸とかいろいろあるんですけど、オーヤマブラザースが一番強そうだなーと思いまして」


「将棋の名人に空手の達人ですからね……」


「いいでしょ、オーヤマブラザース(笑)あいつら最近パソコンを妨害する方法覚えやがりました。毎日が猫の奴隷です」


「はい、質問のコーナーでした! それではセリフ朗読のコーナー始めたいと思います! 今回は『こころのなかの怒れる幼女』11ページから、こころちゃんと利貴が出会うシーンを、わたしがこころちゃん、あずみ先生が利貴の部分を読みたいと思います!」


 ◇◇◇◇

『ぶっとばちゅ』


『……君は、だれだい?』


『ぶっとばちゅったあぶっとばちゅ。みーんなぶっとばちゅ。ぶっとばちゅ、みーんなみーんな、どっかいっえしあえあいい』


『だから、君はだれなんだい? 僕の心の中で、暴言を吐くのはやめてくれないか?』


『やだあやだあ。ぶっとばちゅ。みーんなぶっとばちゅ。ほろぼちゅ』


『ほろぼちゅってそんな怖いことサラッと言わないでおくれよ』


『ちるか。ぶっとばちゅ!』


『……そうか、君が「怒り」なのか』

 ◇◇◇◇


「ううーむ、自分声がブサイクだ……(笑)」


「そんなことないでちゅ」


「虚無ちゃん語尾! こころちゃんになってる!」


「ああっ! 放送事故ょむ! ……それでは、この先どういった作品を書かれるのか、お話いただける範囲で教えていただければと思います!」


「えーとですね、すでにウルトラステップ文庫の刊行予定で名前とあらすじが出てると思うんですけど、『焼肉が怖いアマエビが怖い』というのが刊行予定です。ひさびさにウルトラステップ文庫で書くのでちょっとドキドキしてます」


「おおー! いわゆる架空ラノベレーベルに戻ってこられるんですか!」


「はい、その予定です。今回もいわゆるヒューマンドラマになると思います。それから、まだしばらく先になるとは思うんですけど、忠永社イエロー文庫でもまた新しいものを書く予定でいます。すべて買って読んでくださる皆さまのおかげです。ファンレターとか書いてもらえると編集者さんからの待遇がダダ上りになるのでそこのところよろしくです」


「大人の事情というやつですか。それではそろそろお時間です、なにかメッセージなどありますでしょうか?」


「楽しく読んでいただけるものを書いていこうと思っています。それではまた、どこかでお会いしましょう。きょむなら~!」


「きょむなら~! それではまた次回!」

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