「兄は谷家を救う」 花見ファンタスティック文庫

 おはきょむ! なんと、歯医者さんの治療がようやく終わりました! やったー! ってまた歯医者さんの話してるし! おのれイカフライ……。


 それでは今回も楽しく架空ラノベ紹介していきます!


 きょうはこれです!


「兄は谷家を救う」著・みにを イラスト・はな 花見ファンタスティック文庫


 ◇◇◇◇

 兄は谷家を救う あらすじ

 谷家は貧乏のどん底であった。父邦彦はリストラ、母久美子はパート先でパワハラを受け、そのしわ寄せは高校生の邦之にまで及んでいた。もう一家心中しかないのか。そう思っていたある日、アフリカに多肉植物の研究をしに行っていた邦之の兄・邦治が戻ってくる。しかも月極財閥の令嬢・くるみを連れて。邦治はくるみと結婚し、多肉植物の栽培で谷家を救おうとするが……。

 ◇◇◇◇


 まずはもうお気づきかと思うんですけど、この話の「谷家」のひとたち、名前がぜんぶ「く」から始まってるんですよね。たにく、です。


 邦治は熱血かつ知的なハイスペックお兄ちゃんです。邦治はくるみさんをお嫁さんとして連れてくるのですが、そのくるみさんと結婚した理由というのが、月極家がくるみさんを欲しがっている商売敵から逃れるために、裏日本の県人寮をかたっぱしから調べて、たまたま秋田県の県人寮に昔住んでいた邦治を見つけ、ここなら目立たないだろうとアフリカから帰国してきた邦治を空港でとっ捕まえて婚姻届けを書かせた、というひどい理由です。ひどい理由なんですけど、邦治とくるみさん、すごく幸せそうなんですよね。


 邦之は最初、邦治の始めた多肉植物の生産と販売という得体の知れない商売に疑問を感じるんですけど、結局家族全員で楽しく働いて経済状況が改善される、という展開がいいです。あと、章ごとに挟まる多肉植物マメ知識がとても面白いです。


 草ぼーぼーだった庭がきれいになって温室ができる様子や、邦之がくるみさん手製の弁当の豪華さにびっくりする様子がすごく丁寧に描かれていて、生活する、ということの重みが描かれていると思います。


 邦治ひとりではできなかったネットショップの開設をくるみさんがサクッとやっちゃうシーン大好きです。会社がばばーん! とできるのもくるみさんのおかげなんですよね。


 邦之もくるみさんが来たのがきっかけでガールフレンドができたり、すごく幸せそうなのがいいです! あと個人的に親戚の田中のおっちゃん好きです。屋根の上のサボテン部屋……。


 世の中ままならないことって本当に多いですけど、谷家を見ていると世の中捨てたもんじゃないなーって思える明るいお話でした!


 では恒例のスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではまた次回! きょむならー!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る