理想の終わり方

僕はスマホから鳴る音で目を覚ました


ひまわりからのLINEだった


「もうそろ会ってくれても良くない?」


とても難しいよ


僕だって会いたい


でも会ってしまったら不幸にしてしまう


そんな事言っても信じてくれやしないだろう


未読スルー


それが僕のとった行動だった


おそらく一番賢い行動だ


薄汚れたテーブルの上から昨日飲んでいたウィスキーの残りを飲み干した


ノートを手に取りぎこちなく開いた


・練炭

・首吊り

・海に飛び込む


どれにすればいいのか分からない


自分でも薄々気づいるんだよ


死の恐怖に


僕がやるべき事はただ一つ海に飛び込む事と分かっているのに


それが償いとも理解しているのに


そんな事を考えていたら胃の中がカラカラな事に気がついた


家にあるのは味の薄いシリアルと酒


そしてタバコ程度しかない


たまにはまともな食事でもとるとしよう


車のエンジンをかけてた


僕は最寄りのコンビニではなく少し遠くのコンビニ


なんとなくそうした方がいい気がした


自殺を考えてから飲酒運転なんて気にしなくなってしまった


別にもうそろ死ぬ人間からしたら法律なんてどうでもいいんだ


他人を巻き込む危険性だってわかってる


それでもどうでもいいんだ


自分で言うのもアレだけどクズだよな


コンビニで弁当といつもよりちょっとだけ


いい酒とタバコを買った


遺産だとかで金に不自由はない


ありがたい話だ






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疫病神の幸せな一週間 子供帰り @adgjmptw3013

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