11日目 救世主の正体
ーー世界が終わるまであと59日
「開発の方は、出来ますか…?」「自分の判断だけでは分からないです…その為にも、これの写真を撮るか、コピーを取らせていただけませんか…?」「それが写真もコピーも出来ない物なんですよ…?」「そうですか…ならこれを会社に持って行っても大丈夫ですか…?」「それは……」「ワシらも同伴させていただけるのなら構いませんよ…」「それは……えっと…その……」「何かまずいことでも…?」「いいえ…会社内部では機密級の開発を行っているものもありまして…同伴になると……」「その文書も国家機密レベルです、下手げに盗まれてしまったりした場合に、大変なことになるので、同伴出来ない限りは持ち出しは許可できません。」「そうですか…なら、会社の人間をここに呼んでも構いませんか?」「それなら構いません」「分かりました…また失礼します…」夕神さんはまた外に行った。「多野本さんどうしたんですか…?そんなに厳しくなって…?」「隼人、気をつけろ…あいつはNWの一員の可能性がある…」「夕神さんがですか…?」「そうだ…ワシはこの件が起きた日にNWを辞めたのだ…その時に内部の人間の名簿のデータをコピーしてきたのだ、見てみるといい…」(No,74823 御木 礼二 No,74824 夕神 渡)「本当だ…夕神さんの名前がある…」「もし、あいつが仲間を呼ぶとしたら、最大の危機だ…」「逃げますか…?」「逃げたとしても…後をつけられたら変わらない…」「ではどうしたら…」「多分、奴らの目的はワシだ…ワシが奴らと話している隙に逃げなさい…」「いやです…多野本さんと一緒にいます…」「死にたいのか…?」「どのみち地球冷却装置を開発出来なかったら死ぬだけです…そうなるならやってやりますよ…」「全く君は…」多野本と隼人は覚悟を決めた。その頃夕神は…。
「すいません夕神です…素直に設計図を渡してくれません…このままでは…はい……はい…多野本が関わっています……はい…高校生が一人…います…高校生のことはよく分からないです…多野本だけを…?はい……分かりました…逃げる様な仕草はありません…応援をこちらに…?はい……では…」
「すいません…長くなってしまいまして、会社の人間がこちらに向かっているそうです…後、2時間くらいで着くそうです…」「分かりました…待ちましょうか」
2時間後。(ドンドンドン)「来たみたいですね…」「隼人…身を守る事を第一にな…」「分かりました…」「入っていいですよ…!」「多野本 信千…(銃を向ける)貴様の身柄を確保する!」「やはりか…」「早く来い、あまり時間をかけさせるな…」「多野本さん!」「動くな!連れていくだけだ…それと、設計図を渡せ…」「断る…」「多野本がどうなってもいいのか?」「くっ…」「だったら大人しく渡しなさい…」「分かった…」(設計図を渡す)「では連れていくぞ…」ついに捕まった多野本、順調に思われた流れが、一気にどん底に落ちることになるのか…?果たして二人の運命は…
ーー世界が終わるまであと59日と6時間8分
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