〜10日目 救世主現る
ーー世界が終わるまであと60日
「多野本さん!返信が来ましたよ!」「何だって…?」(すいません詳しく話を聞かせていただきたいのですが…)「信頼は出来ないからな…とりあえずある程度やり取りをしてみたらどうだ…?」「そうですね…そうしてみます…」(分かりました、ダイレクトメッセージ(以下 DM)でお話します。)(高度な機械を開発出来る団体を探していると書いてありましたが、何を開発したいんですか…?)(実は、地球を救う為の機械を開発しようとしてるんです。)(地球を救う機械…?そんなものあるはずないでしょ…話に乗って損をしました…)「多野本さんどうしますか…?このままじゃ話は無くなってしまいます…地球冷却装置の名前を出しても大丈夫ですか…?」「仕方ない…出してもいいぞ…」(自分は地球冷却装置というものを開発しようとしてるんです。)(地球冷却装置?)(はい、これを見てください(地球内部の温度上昇に関する文書の写真を送信する)これは1974年に行われた国際環境維持議会の時に作られた正式な文書です)(最後の方に書かれているのが地球冷却装置というものなのか?)(はい、そうです。自分は地球を救いたいんです!)(政府のホームページとかは見させてもらったよ、それは確かに本物のようだね…だが、なんで政府が削除した部分までも君が知っているんだね…?)(自分には当時の総理大臣、多野本 信千さんが協力してくれているからです)(あの多野本元総理が…?)(はい。)(分かった、君の話を信じよう。直接会って話をしたいのだが…)「多野本さん、どうしますか?」「地球冷却装置に対して大きな反応を見せなかったからな…完全に信用したわけではないが、構わない。」彼は返信をくれた人に住所を教えた。(意外と近いですね、今日伺ってもよろしいですか…?)(大丈夫ですよ、待ってますね)彼らは2、3時間の間待っていた。
3時間後。(ピンポーン)「来ましたかね…?」「一応ワシが出よう……どちら様ですか…?」「開発の件で連絡をさせてもらった者です…」「中へどうぞ…」「すいません、わざわざ家に押しかけてしまいまして…」「いえいえ、こちらこそわざわざお越しいただきありがとうございます」「私、高度技術開発センター(以下 HTDC)の夕神 渡と申します…」(夕神 渡 ユウガミ ワタル 29歳 HTDC職員 男性 2月3日生まれ B型)「希島 隼人です」「元総理の多野本 信千です」「本当に多野本元総理が協力しているのですね…」「世界を救うためだからな…」「そうですか…ところで何を開発するんですか…?」「この設計図が地球冷却装置です…」「これがですか…」「開発出来そうですか…?」「出来ると思います…上司に相談してもよろしいですか…?」「大丈夫ですよ」「ありがとうございます…では、ちょっと電話をさせていただきます…」夕神さんは外で電話をしに行った。「これで一安心ですね!」「そうなるといいがな…」
「もしもし…夕神です…設計図を見つけました…はい、間違えなく本物です…様子を見ると…分かりました…では、また…」果たして夕神さんは敵なのか味方なのか…
ーー世界が終わるまであと59日と6時間22分
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