雪獅子公の嫁取り 後編


 はっきり断ってくれればよかったのに、と思った。


 確かに、命を救ったのかもしれない。

 確かに、突然の災難に見舞われたところを保護したのかもしれない。

 確かに、そんなときに無償で寝食を提供したのは助かっただろうし、安心したのかもしれない。


 勢いで言ってしまったことも、言ってしまって自分で驚いてしまったことも、多分わかっていたはずだ。

 それなのに、かの姫君の父アデン・シェウ・ファンロンは、トウキの申し出に対して困惑の色を隠せないながらも、


「……喜んで」


 そう答えたのだ。



     ◎     ◎     ◎



「断るところだろう普通……」

 まるで解せない、といった顔でトウキがこぼすと、術具の向こうのリュセイはにまにま笑った。おかしさ半分、嬉しさ半分といった顔だ。酒が入っているせいもある。明らかに浮かれている。

「トウキ、トウキ・ウィイ。お前、ときどき突拍子もないことをするなぁ。流石龍女アルマトの息子」

「どうしよう……」

 机に突っ伏したところで、リュセイが堪らず失笑した。笑いに合わせて手元の杯がカタカタ揺れている。

「いいじゃないか、この際だ、身を固めておけ。ツァスマあたりならウェイダと似たような田舎だろう、お前が俺の敵だって話もまだ多少はまろやかに伝わっているんじゃないのか」

「どうかな」

「何なら教えてやればいい、お前は皇帝の敵じゃないって」

 言われてトウキは顔を上げた。

「敢えてこのままにしている意味がわかっているのかリュセイ」


 十四年前に起きた、帝位継承問題による皇太子暗殺未遂事件――初代皇帝とクォンシュを作り上げ共に国の祖といわれる赫き龍・アヴィーリヤの血を引くトウキを皇帝に奉じようとした一派の謀略であったが、皇太子だったリュセイを身をていしてかばったのはそのトウキだったこと、トウキ自身が暗殺を企てた者たちと接触していないどころか全く面識がなかったこと、また、当然といえば当然なのだが関与していた証拠がどれだけ探しても出なかったことから、裁判ではトウキは無罪という判決が下った。それでも騒動の責任の一端があるという皇太子派の声が強く、臣下の身分に降格とされ都から少し離れたウェイダに封じられるという処分が下ったものの、「実は裏で何かしていたのではないか」という疑惑の目を持つ者、皇帝の御為に徹底的に排除しようとする者、逆に「やはり尊き赫き龍の血族をこそ帝位に就かせるべきだ」という考えを捨てぬ者は未だに絶えない。

 そんな不穏分子を泳がせて対策を取るべく、リュセイとトウキは表向きは仲違いしたままという姿勢を貫いていた。そのおかげで、トウキがウェイダの領主と定まってから約十二年の間に二件も事件を未然に防げている。


 酒を一口含み、リュセイはふぅん、と不満そうに唸った。

「そろそろお前と俺が小さい頃から兄弟同然に仲良くて今もそうだって公の場で言ってもいいと思うんだけどな」

「ダメだ」

「俺の夢はお前を宰相にすることだったのに! あわよくばお前の子と俺の子を結婚させることだったのに!」

「嫌だ絶対帰らない」

「でもお前に娘ができればノユの嫁にできるな? 俺は諦めないからな!」

「変なところで職権乱用するな。ノユにはちゃんとした妃が必要だろう、椅子は空けておけ」

「何を言っている。お前の女房になるのはファンロンの姫、その娘が皇太子の妻になれば、より強固な繋ぎになるじゃないか。……うん、選択肢としてはアリだな、そうだな」

 一人で勝手に進めようとするリュセイにトウキは焦った。

「ま、まだ結婚すると決まったわけじゃ、第一傍流とはいえファンロンの姫だぞ、許しが」

 リュセイは、にこりと笑った。とても楽しそうに。

「この皇帝おれが許可する。大臣どもにも話を通しておく。なぁに大丈夫大丈夫! これは国益のある婚姻、反対なんぞ出させない、いや出るもんか。ファンロン向こうのシュイリ王にも書簡を送っておこう、俺の可愛い弟分だくれぐれもよろしくとな!」

「あわっ……」

 

 とんだことになった。うっかり放ってしまった一言で。


 トウキは気が気でなかった。何しろ経緯はどうあれ、異国の貴人の娘を妻にとうてしまい、了承されてしまった。そして異国の貴人の娘を妻に迎えることになる「かもしれない」ということで――あくまで〝「かもしれない」という可能性〟であり、相手次第では破談もあり得ると一応念を押して――皇帝へ報告したわけだが、当の皇帝陛下は親友のめでたい話に本人以上に喜びはしゃぎ、この上なく乗り気だ。


 まだ会ってもいないのに、どう思われるかもわからないのに、こんなにトントン拍子に事が運んでしまって本当に大丈夫だろうか?


「じゃあ会いに行ってきなよ」


 湯浴みの後の着替えを手伝う侍女シウルが言った。本当は着替えなど一人でできるのだが、「こういうのは形だからね」と国境警備の仕事で詰所に泊まる日以外は毎日甲斐甲斐しくしてくれる彼女も、リュセイと同じように長い付き合いがある幼馴染みでひとつ年上の姉のような存在だ。屋敷の中では言動に遠慮がない。

 しかし、先程のリュセイとの話が終わってから、しどろもどろになりながらも正直に全てを打ち明け相談したところ、シウルは当初は驚き呆れてはいたが、そのうち穏やかに笑いながら話を聞いてくれた。

「あの、いや、でも、」

「すぐ隣だしスニヤもいるんだし、あんただけなら日帰りで行ってこられるでしょ。ちょっとファンロン側行って戻ってくるだけなんだから、出国許可手形なんていらないいらない!」

「いや、それも、けど、そんな、」

「アデン様を送っていくの。早く帰してあげなきゃいけないし、また賊が出るかもしれないし、あと橋の様子も見てこないと。そういう正当な理由があるんだからさ。……あんたは昔から勘がいいからね、多分そのお姫様のこと何か感じ取ってたんじゃない? 何たって、赫き龍の娘アルマト様の息子だもん。大丈夫、きっといい子がお嫁さんになってくれるよ」

「……でも、俺、こんな、顔、歳もちょっと、離れてるし」

 俯くと、シウルの手が左半面を覆う金属の仮面をぺちぺちと叩いた。

「ほんと、優しい子だねあんたは。大丈夫だって。こういうのも縁ってもんだよ」

「縁」


 そうだろうか。


 不用意な一言でこんなことになってしまったのに。

 そんなあやふやな、それでいてちょっといい話みたいな片付け方でいいのだろうか。


 自分はいいのだ。来てもらえれば、きっと妻として大事にできる、と思う。

 が、親しくできればそれに越したことはないが、向こうがそう考えてくれるとは限らない。何しろ自分はこの国では肩身が狭い身の上だし、リュセイの身代わりに浴びた術薬のせいで、顔から胸にかけての左側にはひどい火傷痕が残っている。


「こんな顔、気持ち悪いんじゃないか」

 自室で鏡と向き合い、焼けた左半面を撫でる。

 痛みはもう残ってはいないが、肉が引きっているせいで左目は右目のようにちゃんと開ききらないし、ものが触れたときの感覚が違う。


 事件当時、屈指の術士である母と宮廷の医療術士たちが力を尽くしてくれたが、ただの火傷ではなく呪いの術が込められた薬液による火傷であるため、痕は完全には治せないと言われた。龍の血を引いているトウキは身体的に丈夫で術に対する耐性もあり、命に別状はなかったものの、普通の人間だったら死んでいたらしい。

 本人としては五体満足で生きていられるだけで御の字、消えないものは仕方がないと特に気にはしていないが、他人から見れば気分のいいものではないことは理解している。だからとりあえず隠しているとはいえ、いつものように仮面で隠すにしても、夫婦になればずっとそうしているというのも難しくなるだろう。子を作らないというのなら別だが――いや、その方がいいのかもしれない。こんな顔を見る苦痛など与えない方がいいに決まっている。そのあたりのことはちゃんと話し合って決めよう。そうだ、それがいい。


 そこまで考えて、はっとする。

 だから、そんなに上手くいくはずがないじゃないか!


 そういえば、学ぶことを楽しむ娘だという話だ。それならば、やりたいと言ったことを、好きにやらせてやればいい。ほしがったものも、無理がなさそうなら買い与えればいい。


 こんな自分の相手をしなくても済むように。


 表向きだけでも妻となってくれるのならば、それ以上求めるだなんて、そんな酷なことはしたくない。



 そう、思っていたのに。



 供の者たちを先に送り、最後にアデン・シェウを館まで送り届けたとき、駆け寄ってきた娘は真っ直ぐにこちらを見た。


「……あの、えっと……」


 美人、というわけではない。

 かといって決して不美人というわけでもない。それなりに整っている方だ。


 少し日に焼けている。

 捲り上げた袖から伸びる腕もやはりそこそこ焼けていて、ほっそりとしなやかというよりも、ぎゅっと引き締まった肉質に見える。

 化粧するどころか、眉も整えていない。

 衣などどうだ、地味な色に生地も粗く、洗濯を繰り返し過ぎているのか色せて、裾はすり切れているではないか。


 確かに、姫君らしくはない。一般的な平民の娘でさえ、もう少し小綺麗にしている。



 それなのに、目が離せない。



 珍しい獣である雪獅子を連れている自分が何者なのかは、おそらく察しただろう。

 それでも恐れることなく彼女は言った。


「父を助けていただき、ありがとうございます。どうぞ、粗末な館ではありますが是非」


 やわらかく笑う。そこだけがふわりとあたたかく光るように。

 それは決して無理をした笑顔ではない。ごく自然に出た、客人を歓迎する表情だ。



 顔が熱くなった。



 何と応えたらいい?



「いや、すぐに、帰ると言って出てきた」


 やっと出た言葉がこれか! ――トウキは熱を持った顔面とは裏腹に、腹の底の方がひやりとしたのを感じた。相手は自分よりもだいぶん若い娘、もう少し気の利いた言葉をかけるべきではないのか。


 もう少し、何か。

 そうは思っても、何故か上手い言葉が出てこない。


「……左様で、ございますか。それではまた、日を改めて御礼に」

「っ、いや、……そのっ、いい」


 何故断った⁉ 来てくれると言いかけていたのに、何故断った⁉ 


 自身の口下手さ加減に絶望する。しかし言ってしまったからには、今更是非来てほしいとは言えない。嵐の夜の怒濤が如き後悔が押し寄せる。本当に、何故断ったのか。来てもらえれば、ウェイダ領内の景観のいい場所を案内したり、人のいい領民たちと馴染むきっかけができたかもしれないというのに。辺境とはいえ決して悪い場所ではない、安心してほしい、と示すことができたかもしれないというのに。


 あぁ、ダメだ。何も浮かばない。これ以上は無理だ。


「……では、かぶとを取らぬまま失礼した」


 頭の中でぐるぐると巡る。


 会いたいと思っていたこと。

 言葉を交わしてみたいと思っていたこと。


 やっとそれが叶ったというのに、何と無様な。

 万が一賊が出たときにとよろいと冑を身につけて剣も提げてきたが、頭部をすっぽりと覆ってしまっている冑で顔が見えないのは幸いだった。今の自分は、一体どれだけ情けない顔をしていることだろう。


 子飼いの雪獅子スニヤを促し来た道を戻ろうとすると、

「あの、せめて国境までお見送りを」

 呼び止められる。が、トウキは限界だった。

「いや、いい」

 喉の奥までカラカラに乾ききった口をやっとのことで開き、声が裏返らないように気を付けながらそう応えるのが精一杯で、スニヤに飛び乗るとそそくさとその場から走り去った。


 何も悪いことはしていないのに、逃げたくて堪らなかった。



 顔が、体が、燃えるように熱い。全身が心の臓になってしまったように、どくどくと脈打つのを感じる。

 鎧も冑も脱ぎ捨てて、風に当たりたい。



 しばらく無我夢中で、スニヤを全速力で走らせていたが、国境を越えてクォンシュに入ると、少しだけ――本当に、ほんの少しだけ、落ち着いてきた。

 高揚と混乱を感じ取ったらしいスニヤも速度を徐々に落とし、遂には立ち止まって振り返り、うるるぅ、と心配するように小さく鳴く。

「……大丈夫、大丈夫だスニヤ。何でもない」

 たてがみを撫でながら、冑の頬当ほおあてを下げて、大きく、ゆっくり息をする。冷たい空気が火照ほてった顔と喉の奥に心地よい。


 思い出す。


 西日が艶々つやつやと照り返る長く美しい髪。

 これから迫りくる夜の空に似た深く濃い青色の、星を含んでいるようにきらきらと輝く円く大きな瞳。


 美人ではない。

 が、


「…………かわい、かった、な」

 口にした途端、再び顔が熱を帯びる。


 全く初めての感覚。

 どういうことなのか嫌でもわかる。わからない方がおかしい。


(あぁ、そうか、これが)



 「恋に落ちる」ということか。



 どうしようもない、と思った。ほんのひととき、向き合って、僅かな言葉を交わしただけなのに。きっといい子なのだろうという思い込み越しに見ていたのだとしても、こんな気持ちになるだなんて。


 次に会ったときは、もう少しまともに話せるだろうか。そうなっていたい。さっきはあまりにもみっともなかった。せめて、相手を気遣える言葉を出せるように。


 そこまで考えて、ふと我に返る。

 「次に会えるとき」とはもしかしたら、婚儀のときではないか?


 婚儀。

 そうだ、自分はアデン・シェウに是非息女を――彼女を、妻にと。


「……………………あっ? ああぁ⁉」


 彼女が、自分の、妻になる。

 そう、向こうが断ってこなければ。


 しかし断ってくることはまずないだろう。あの誠実そうなアデンが言葉をたがえるとは考え難いし、娘の行き遅れている状態も何とかしたいはずだ。そしてあの姫も、父から詳しい話を聞けばきっと了承してしまうに違いない。


 あの娘が、妻になる。

 十中八九、この自分の妻になる。



「ああぁあぁぁ⁉」



 もう、何がなんだかわからなくなった。


 とにかく、顔が。胸の奥が。

 熱い。




 などと、混乱している場合ではなかった。断る場合は五日以内に申し出てくれと送っていくときにアデンに伝えていたのだが、案の定期日を過ぎてもそんな連絡はなかったので、婚儀を行う方向で事を進めていかねばならなくなった。

 「隣国ファンロンの姫を妻に迎えたいので許しをいただきたい」というむねを書いた公式な形の書状を皇帝に宛てて送り、返事を待つ間にも花嫁を迎える準備を整えていく。一人で使っていた広い寝室の改装をし、婚儀のために礼装を新調、領民に触れを出す。輿入れのときに大変だろうから、壊れた橋もせめてもう少し通りやすく補修しなければ。

 夫婦の証となる揃いのものは、やはり装飾品が無難なところか。どうせ形だけの婚姻になるのだから身に着けてもらえなくても構わないが、もし着けるのであれば、確か畑仕事をしたり剣や弓を使うということだったから、手や腕に着けるもの以外がいいだろう。首飾りも屈んだり下を向いたときに邪魔になりやすい。となれば、耳飾りならいいかもしれない。領内にある鉱山で採れる氷晶石、その中でも質の高いものを護り石にして、着けても痛くならないように熟練の職人に仕立ててもらおう。気に入ってもらえるだろうか。

 あとは、自分の顔――仮面を、もっと、顔を隠す部分が大きなものを。


 自分の気持ちはさておき、彼女には少しでもいい気分になってもらえるように。できるだけ、嫌な気分にならないように。

 可能な限りのことをして迎えたかった。


 そんなふうにあれこれと思考を巡らせ、行動しながら過ごしているうちに、あっという間に二月ふたつきが過ぎた。


 妻にするのだから当たり前、必要なことではあった。

 それでも、彼女のことばかりを考えて、彼女のためにしたくて。

 やらなければならないことは多かったが、不思議と全く苦ではなかった。



 これが、好きな相手ができるということか。



 そう自覚するたび顔は熱くなり、胸の奥がむずがゆくなったが、それも不快ではなかった。


 輿入れの当日、初対面のときのとても一国の地位ある者の娘とは思えなかった姫君は、薄いながらも化粧をして髪を結い、細やかで丁寧な金の刺繍がほどこされた常磐色ときわいろの装束と黒い帯を締めた礼装で婚儀にのぞんだ。艶やかだとか華やかだとかはかなげだとか、そういうたぐいの「美女」ではなく、ともすれば少年のようにも思える面立おもだちなのだが、そういった凜々りりしさとでもいうのだろうか、不思議な美しさをかもし出していた。

 こういう顔もするのかと感心していた矢先、揃いのものを渡せば心底嬉しそうに笑ったり、トウキの焼けた半面のことを気遣きづかってか何やらわたわたしたり。面白いくらいにくるくる表情が変わる。


 何とも微笑ましく思えたそのさまに、ふと、彼女のことを語っていた民のことを思い返す。

 そうか、そういうことか。


 明るく素直で前向きで努力家で、他人を思いやる心を忘れない。

 簡単なようで意外と難しいことをやってのける彼女が、慕われないわけがないのだ。


 これからはもっと、いろいろな彼女を見られるのだろうか。


「参りましょう!」


 祝宴の支度が整った広間へと導かれる。何の躊躇ためらいもなく繋がれた手は、その笑顔と同じようにやわらかくあたたかい。



 彼女となら、共に歩んでいける気がした。

 彼女になら、素顔を見せても――



「……その、」

「名前で呼んで下さいませ、旦那様」

「マイラ、どの」

「『どの』いりません」

「…………マイ、ラ」

「はい」

「顔……」

「はい」

「…………あ、えぇ、と……」

「ゆっくりいきましょう、旦那様」

「……すまない」

「大丈夫、大丈夫ですよ」



 流石に出逢ったばかりでは、やはりまだ少し勇気が出ない。

 申し訳ないがお言葉に甘えて、ゆっくりいかせてもらおう。



 彼女と一緒なら、きっと大丈夫だから。






 雪獅子公トウキ・ウィイ・アヴィロは、第二十七代クォンシュ皇帝〝賢帝〟リュセイ・トゥガ・クォンシュの政敵であったと長年伝えられてきたが、実は過酷で波乱に満ちた青少年期を過ごしていながら温厚な人物で、皇帝とも非常に親しかったのだと、後に発見された二人の間で交わされたとおぼしき書簡によって明らかにされた。

 その中には、皇帝が雪獅子公とその奥方との間のことをからかうような内容や、雪獅子公の方からも惚気のろけじみたことを述べているものが多数残されており、この頃皇帝がファンロンとの結びつきを強めることによりかたむきかけていた国を立て直したという記録に関し、政略結婚でありながらも雪獅子公が妻に迎え入れたファンロンの姫君と大変仲睦まじかったという事実が一役買っていたのではないか、と、とある歴史研究家の著書には書かれている。




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