第7話
「さつきの今日の朝ごはんはとんかつと味噌汁だったよな?」
「そうだけど?」
「はじめはごはんとポテトサラダ云々だったよね?」
「そうだ!何で分かるんだ?」
「いや聞いただけだ」
「・・・いやなんで分かったかって聞いてるんですけど?」
「まあ気にするな!」
「ちょっと二人ともさとし君なんなの?今日の朝ごはんと夕飯言い当てられたんですけど・・・」
不思議な顔してさつきとはじめに問いてくるさやか。
「ねぇ何で知ってたの?」
「これだよ」
聡は道具を見せる前にさつきに浴びせる。
「ん・・・どれ?」
「しっ・・・授業中だぞ」
「え?社会の授業はさっき終わったはず?どいう事?」
「時間を30分戻した」
「えぇーーっ!」立ち上がり驚くさつき・・・
「あまり大きな声で答えなくてもいいぞ。答えはBだ。」タイミングよく選択問題を出していた先生がAと答えたと勘違いしたらしい。
「ぷぷっ」
「あ!ごめんなさい!大きな声がうっかり出ちゃって」
「聡も笑うことないでしょ!」
「ごめんごめんあんなに驚くとは!」
「そうだけどさ・・・ホントに時間戻ったの?」
「そうだよ!今授業中な。」
「そうだったね」
一息置いてさつきが小声でもう一度問う
「でもホントに戻ったの?詳しくはどんな道具?」
「30分だけ戻る指輪さ。今のところはね」
授業が終わりさやかとはじめが寄ってくる。
「さやか!どうしたの?」
「サヤカ ハジメ あのねサトシが今日の朝飯知ってた理由が分かったの」
「ああ!さとし君が朝飯知ってた理由ね?」
「ん?なんのことだ?皐月」
「さやかはともかくはじめはその事知らないよ!」
「え?ああ・・・そっか!」
「どいう事だ?」不思議そうにはじめが問う。
「えっとね簡単に言うとタイムマシンを聡が・・・」
「えっ??!まじ?」
「30分戻るだけだけどね!タイムマシンと言うよりタイムリープかな!」
「そうだね!と言っても授業もう一度やらされただけ・・・なんだけどね」
「なるほどなるほど!それがええーっの正体と!」
さやかは相変わらず勘がいいなと思う聡。
「30分だけだと使い道があんまり・・・いや案外使い道あるのか?異世界召還でもされれば使い道ありそうなんだけどな」
「異世界召還??」
「異世界??」
「それじゃ行くか??」笑いながら聡は言う。
「何なんだそのノリ!!」
「親戚の人から異世界へ行く道具もらったの?さとし君」
「それはどうでしょう!!そいえば異世界なんてあるのか??」
「私にはその親戚の人の会社が異世界の会社に思えるけど」
「そうだよね・・・」
つまりノートに書いて道具を使い効能を発揮すれば異世界はあるし、なければ異世界はないかもしれないと言うことだよな。
「異世界はいいけど!人とか居るのかな?危ない場所だったりしない?」
「あの歩行ロボットとかで様子見させたらどうかな?」
「それがいいな」
聡は家に帰ると異世界へのゲートを作ったが異次元へのゲートだと言うだけで、星は見当たらない。異次元世界の宇宙空間と言うことらしいのだが。
「この宇宙の中から・・・星を探せって事か!」
「こんにちはー!聡いるか~?」玄関から声がする
「はじめとさつきか!上がりなよ」
「実は異世界ゲート作ったんだけど・・・」
「ホント?」
「異世界の宇宙空間に繋がったけど星には繋がらなかった」
「探す必要があるって事?」ゲートを覗き込みながらさつきが言う。
球体の惑星探査機を100個作り、円状に広がっていく様に飛ばすが宇宙は横だけ探査すればいいものではないことに気づき縦の角度を微妙に変えて飛ばした数が先ほどのものと加え合計400個になった。
==2時間後==
「全然見つからないね」
結局その日は見つからなかった。
次の日、異世界の宇宙空間に惑星探査機作成機を浮かべ毎日400個ずつ増やせるようになった。
こっちの世界の宇宙空間にも同じ惑星探査機作成機を浮かべ探査機を飛ばし始めた。
探査機と連動した『宇宙マップ』を作ったので、異世界とこっちの世界の宇宙マップが少しずつ蓄積されて行った。
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