第4話 植物改造機
==放課後の教室にて==
「サトシどしたの?そんなにうれしそうな顔して」
「あ!分かる?今日はちょっといい物つくっちゃってね」
「お?なんか作ったのか?聡」
「実はこれなんだ」手に包みながら間からこっそりと見せる。
「なんだこれ?」「花?」
「新しい植物を作る道具」
「「面白そう!」」小声ではあるが声を合わせる二人。
3人は帰りながら話す。
「それでどんな道具なの?」
「ここに植物を入れると今まで入れたものの一覧が出てくる」
「オーここに入れればいいのか!」
「サトシ、タンポポあったけどこれ入れれる?」
タンポポを入れた。
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たんぽぽ 1(New!)
ヨモギ 3
クローバー 10
スズメノカタビラ 12
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「へぇ色々入ってるんだね?」
「朝入れたんだ」
「聡この石も入れてみるか?」
はじめが石を入れると石ころとリストに表示された。
「植物以外もいけたのかそれでこのリストから複数を選んでこのボタンを押すと」
石とクローバーを選びボタンを押すと石のクローバーが出て、それを見せながらこうやって使うと説明する。その説明を聞いた二人と聡は道端や山付近の植物を片っ端から『植物改造機』に入れまくる。
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菜花 3 (New!)
つくし 11(New!)
笹 5 (New!)
ツツジ 3 (New!)
エノコログサ 10(New!)
月見草 5 (New!)
石ころ 0→10
たんぽぽ 0→3
ヨモギ 3
クローバー 10
スズメノカタビラ 12
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エノコログザと言うのはネコジャラシの事だ。
クローバーとツツジを合成させクローバーの葉っぱがその形のままツツジの花になっている新しい植物が作られた。
「んっサトシ?このボタンは?」
「これはね!この新種の植物の種をばら撒く事ができるんだ」
「じゃあこれで作った植物が町中に生えるって事か?」
「そう!じゃあタンポポが入ってるからタンポポの綿で飛ばせるように設定しよう」
「そんな事も出来るんだね」ウンウンとさつきがうなづきながら言う。
・石で出来た竹
・石ツツジ
・消しゴムで出来た竹
・消しゴムツツジ
・消しゴムクローバー
・鉄ツツジ
・木で出来たヨモギ
・葉っぱがヨモギで花がツツジ
「この消しゴムクローバーかわいいと思うが実用性に欠けるな」
「はじめ実際に使う気?」
「いやどうせなら使えるもの作ったほうがいいと思って」
「じゃあハジメなんか丸か四画の実のなる植物をつかったら?」
「リンゴ?」
「でかい消しゴムだな?」
「リンゴならキッチンにあったよ」
キッチンからちょうど葉っぱの生えたリンゴを持ってくるとその葉っぱだけを改造機に入れる。
消しゴムの実リンゴが出ててくる。
「なるほど・・・ジューシーなほど臭う消しゴムなのね・・・」
「もしこれが木になるんだとしたらこの匂いだと間違えって食う人が続出・・・?」
「おえっ・・・」
そんな時玄関から声が聞こえる。
「こんにちはー」
「おっ!さやかじゃん?」
「もしかしてさつきちゃん居る?」
「あー居るよ!よく分かったね」
「さつきの家に居なかったからもしかしてって思って」
「そいう事か!あがりなよ」
「おじゃまします」
部屋に入ると「このリンゴもらっていい?」と言うと同時にシャクとさやかがリンゴを食べる。
「いきなりだな!さやか!」
「ってオマエ!!それは」
「サヤカ駄目!」
「ごめんごめん!」
「そうじゃなくてそれ消しゴム・・・」
「さつき何言ってるの?」
「消しゴムはさつきが今もってるでしょ?」
「あ!!そうだっけ?」
さやかがあらためて辺りを見回すと
「ねーこれ何?」
「あーこれは消しゴムで出来た竹だよ」
「すごいどこで売ってたの?」
「実はこれで作ったんだ」
ノートの事がばれなければいいやとさとしは打ち明ける。
「え?3Dプリンターみたいなやつ?」
「いや・・・3Dプリンターよりもめっちゃすごいやつ」
「え?これなに?ツツジのクローバー?本物?」
「これもこの機械で作ったんだ」
「イヤイヤ!聡くんエイプリルフールはもう終わったよ?」さとしの肩をたたきながらさやかは言う。
「きっとこれはクローバーの形にツツジを切って接着剤でくっ付けたんだよね?」
「じゃあこれは?」笑いながらさつきは鉄の竹と消しゴムの竹を見せる。
「これは!どこかで売ってたんだね?さつきまでそんな事言っちゃってもう!」
「聡!もうこれで作ってるとこ見せるしかないぞ」
「そもそもさ!こんな薄くて小さいものでどうやって作るの?」笑いながらさやかはそう言う。ごもっともだ。
「じゃあさこの薄くて小さいものから色々でてくるとしたらそれは作ってるって事だよね?」
「それはうん!出て来たらね?」シャクシャクしてしまったリンゴの歯跡をみながらそう答える。
それを見てた聡がそれを受け取って植物改造機に入れる。
「え?それ入れちゃうの?」
「まあ見てて!ん1mぐらいでいいか・・・」
聡がそう言った瞬間1mぐらいのリンゴの木が一瞬の内に現れる。
さつきやサトシも割りとびっくりしてる中「なるほど・・・」とさやかは言う。
「納得納得!聡くん!」と肩をたたき。「さつきも・・・おやすみなさい!」とさやかは座布団を枕に寝てしまった。
「これってどいう?」はじめはちょっと動揺してる。
「あはは!さやかったら夢だと思ったのかも」
「「そいうこと?」」聡とはじめは納得する。
目を開けたさやかが考え込む。
(どいう事?夢じゃないなら手品ってこと?でもこの間の不思議なワープゲートの事もあるし。そいう不思議な道具をさとし君たちが拾ったって事?)
起きたさやかが手品などの道具がないか見回ると
「その不思議な道具は拾ったって事?」
「いや・・・・・・えっと・・・親戚の会社のをもらったんだ」
「え?羨ましい!親戚の人そんなすごい会社に勤めてるの?」
「う・・・うんそうなんだ!時々不思議な道具を送ってくるの」
「ほかにはどんな道具送ってきたの?」
(聡・・・隠し事下手なんだかうまいんだか・・・やっぱり下手だな)とはじめと皐月は思ったのであった。
『重力シューズ』を使ってみせるとすごいと興奮してた。
「ねーじゃあワープゲートもさとし君達が置いたの?」
「実はそうなんだ」
「やっぱり!」
色々話してそろそろ時間になったので3人とも帰っていった。さやかは出来たリンゴを2つほど持ち帰った。きっと道中で食べながら帰るんだろうという聡の考えは当たっていた。
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