第3話
「あーあー!」
「どうしたの?サトシ?」
「いやね、生命体以外の物体を溶かすライトを作ってみたんだけど使い道がキューブ化のと被っちゃうなって」
「キューブ化のって?」
「作ったのがあるんだけど今度見せるよ」
「分かった!溶かすライト持ってきてるの?」
「うん!これだよ」
「使ってみるね」
さつきは空き地の地面に向かってライトを横一直線にライトを当てると地面が溶けて水溜りができる。
「へぇ!なんか泥水みたいになっちゃった」
「物体が水になっちゃうから部屋とかは作れないよね」
「コンクリートも溶けちゃうかな?」
コンクリートに当てると当然あっという間に溶ける。
「すぐに水みたいになっちゃうんだね!すごいやコンクリートが地面に吸い込まれちゃってる」
「それなんだよね!液体になっちゃうから使いづらいの」
「じゃあこうすれば?」
さつきはノートをさとしから貰うと溶かしライトのページに書き加える。
「これで溶かした液体が空中に浮かんでる状態になるようにしたよ?」
「確かにこれなら再利用しやすいな」
ノートを使い固め機能を付けたが浮かんでる球体のものを固めるだけでやはり使い道がない。
「どうも使い道がしっくり来ない!取りあえずほかの道具を作ってみるよ!」
「そうだよね!」
「瞬間移動はできるけど!何か置いてある道具のようなものを使って移動するのも面白いね?」
「ドアとか窓?」
「そうそう」
「でもそんな物どうやって持ち運ぶの?」
「これがある!」
「なにその指輪?」
この溶かしてから固まったブロック塀の塊を見ててとさつきに言うとそのブロック塀の塊に人差し指を向けるとレーザーポイントが出てそれにあたるとその瞬間消えた。
「まさか?その指輪の中に?」
「正解!」
「その指輪私も使いたいから作ってよ!」
さつきにも同じ指輪を作り、移動する枠をつくり空き地のブロック塀に立てかけマップ選択で移動先をつなげると後ろから声が聞こえた。
「よぉ?二人とも・・・それなんだ?」
「なんか変なもの見えるぞ??」
この二人はケンジとトウタ同級生のクラスメイトだ。はじめとさつき以外には道具を作れることを言ったらまずい。
「俺たちも今見つけたとこなんだ!なんだろな?」
「これって川原じゃないか?」
「川原の映像が映ってるってこと?」とトウタは言う。
枠の中から風や空気のにおいを感じた二人は枠の中に手を突っ込んで
「本物だ!!!」と声を上げるのだった。
「まじかよ!!!なんだよ!!」「マジすげー!」「ヤバイ!!」と感嘆の声があがった。
「ねぇこれなにかしら?マップって書いてあるけど」とさつきがケンジとトウタに移動位置選択ボタンを指差しながら問う。
「「マップ??」」
ボタンの存在に気づいたが二人は押してもいいものかとまどってるこんなの押してこの奇跡が終わってしまったらどうする?という戸惑いだ。
「えいっ」さつきはそんな二人の顔を見てマップボタンを押す。
「わ!なんだこれ?川原のとこに点がついてる?まさかな・・・」
トウタはそのマップに向かってタップしてみると枠の中の場所が近くの山に変わった。盛り上がった後さとしはさつきと話し枠を動かないように固定して、その場に置いておくことにしたが次の日その話題で学校中で話題となり放課後大勢の学生とこの町の人で空き地が埋まることになった。
(まずいな・・・誰かが移動した後にマップボタンで位置を変えると大変なことになるぞ)
それをさつきとはじめに話すとそうならないように見張ることになった。誰もいなくなったら対策を取る事に。交代で見張ったが夜中になっても誰もいなくなるなんて事はなかった。
「さとしあの枠に当てないで道具を更新する方法はないの?」
考えた結果更新ボタンをノートに設置しそれをタッチするだけで更新ができるようになり、又一つ前に作った道具のみに影響があるようにした。それで更新が終わると二人とも家に帰った。次の日全国的なニュースになっていた。
道具をどう更新したのかと言うと誰かが移動先に入ってる間はマップ機能で再選択できないようにし、誰かが入ってると再選択できないのは使う人にも分かるようになっている。
数日後になるともう一度道具更新を行い、入り口と戻ってくる出口を分け空き地の横の幅全てが戻ってくる用の出口となった。一度枠の向こうに行くと戻るまで戻り用の枠が出ている状態となるがはじめに使った人が戻らない限りほかの人があっちから来てもその戻り用の枠は消えないことになる。
「ねぇ?この溶かしライトもあの場に置いといたらどうなるかな?」とさつきが言ったが「それはやめとこう」と言って置いた。
それから1~2週間もしたら町を歩いてる外国人を多く見かけることになった。
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