第2話 浮かべる!

==翌日の学校==


「おはようサトシ!昨日のめっちゃ驚いちゃったよ!」

「おはようさつき!同じくだよ」

「驚いたって何が?」

「あんなとこ見られるなんて」

「ああ!内緒にしてたんだっけね?」

「そうだよ!」

「新しく何か作ったの?」

「次の休み時間に見せるよ」

「どんなの?」

「物を浮かせるやつ・・・」

「すごいね!」


出来てるなんて言ったけど作り立てでまだちゃんとしたの出来てないんだよな。

この物体のボタンを押すと前の部分から光の玉みたいなの出てきてそれに当たると浮かぶんだけどそのまま上空に飛んで行っちゃうんだよな。後で1mの高さで止まるように道具更新して置かないとな!


学校で人が居なさそうな場所を選びさとしとはじめとさつきが集まった。ある程度説明が終わったとこだ。

「道具更新って?何なの?」

「まずこのノートのものを浮かせる道具のことが書いてあるページがあるだろ?ここに『1mの高さまで浮かぶ』と『リセットボタン』を書き加えてここにその道具を置くと」

「光った!これで更新出来ちゃうの?」

そこに落ちている石を目掛けて打つと1mの高さで止まる。

「ほらね?」

「すごいね!!じゃあさ・・・それレーザーポイントみたいに打つ所が分かるようにできる?」

「もちろん!」


レーザポイント設置完了!はじめはチラチラと周りを見てる。人が居ないか見てるんだろうな。

うっかりボタンを押してしまいはじめの靴に当ててしまった。

「やば!浮いちゃう?」

「どした?聡?」

「いやはじめの靴に浮かび玉当てちゃったんだけど・・・なんともない?」

「いや何ともないぞ?そいや右の靴が軽いような?」

「それってさ・・・その部分1mより上に上げれないって事ないよね?」

「「そうかも!」」

はじめが試しに足を上げてみる。

「ん・・・普通に上がるぞ?」

「え?本当?」

「あーそうか1mまで浮かび上がるだけだもんな!この浮かんでる石も手で持ち上げれば1mよりも上に行くんだな」

「そいえばそろそろ授業始まるよ?もう行こうか」

「行くか!」


放課後3人で水を浮かべるのを試してみたが水は浮かべ玉ぐらいの大きさまでしか浮かばせることが出来なかった。

「んーそうだ!『水浮かばせライト』新しく作らない?」

「さつき!何でライトなんだ?」

「ほら!ライトならさ照らされた部分とか全部浮かんじゃうんじゃない?」

「あーそうか!なら『水浮かばせライト』より『浮水(うきみず)ライト』のがかっこいいぞ!?」

「それいいかも!聡!」

『浮水ライト』を作った後に『浮かび玉発射器』に位置固定機能と位置移動機能を取り付けた。レーザーポイントに当てた状態でボタン等を押すと固定や移動したりできる。

「そうだ!俺も思いついた!聡ノート貸してくれ」

「いいよ!」

「んーどうしよう?」

「あれ思いついたんじゃなかったの?はじめ」

「四角の状態で浮かび上がらせたいんだけどよ・・・大きさとかも指定したいのだが・・・」

はじめとさつきはあれこれ言ってる内に描き上げた。高さ 横の長さ 縦の長さ ごとにダイヤルをつけそれで四角の大きさを指定する。


「よしこれなら!」

はじめは空き地の地面全体を30cmほど上げ固定する。

「これならばれないよな」

「いや道端からみたらばれる!!けどすごいな!」

「20cmぐらいにしとくか?」

「そうしてくれ!」

「いっそのこと空まで上げちゃえば見えないかも??」

「怖い事いわないでくれさつき!」

「じゃあ何が起きても落ちなければいいのよね?そういう道具作る?」

「さつきなんか今日は賢い!!」

「ありがとう!ハジメ!へへへっ!」

さつきが作ったのはダイヤル付きの指輪だった。30cm以上落ちると自動的に浮かぶものらしい。ダイヤルは何cm落ちたら発動するか変えれるらしい。

「落ちたら発動する型か・・・こいうの発動しなかったらと思うとなんか怖い・・・そうだ!」

足元より30cm下が気体以外なにもない空間だったら又着地する場所が何もない場所だったらその場で浮かぶと付け足した。

「それいいね!確かに上空で30cm落ちるってよく考えたら怖いよ!」

「浮かべって言ったら飛べるようにしといて!」

「分かった!」


「んんん?これってさ!もしかしてこの瞬間移動装置を使えば・・・」

自分の居る場所よりちょっと離れた場所で40cm上を設定し、瞬間移動ボタンを押す。

「あ!浮いてる!」

「そいう事なの?自由に空にでも瞬間移動出来ちゃう感じ?」

「ヤバ!ハジメモソレホシイ!」

「私もソレホシイ!!」

40cm浮きながらはじめとさつきの方に歩いていく。

「でもさ?浮くだけなら30cm以上ジャンプを繰り返せば浮けるんじゃない?」

「お!ホントだ2回飛んだから60cmか?」

「いや1回目の時点で30cmより上に居るってだけじゃない?」

「ああそうか!勘違いした!」

「でもどうやって降りるの・・・?」

「はじめ!それは・・・」

『落下防止指輪』に下降機能を取り付けはじめに指輪を装着したまま道具更新をする。

「はじめ指輪にボタン取り付けたから押すと下降するよ」

「おお!まじかありがとう!」

「下降ボタン取り付けたんなら上昇ボタンがあってもよくないか?」

「早速更新するよ!」

「おお!すごい・・・じゃあ聡あのノート貸してくれ!?」

「いいけど?」

「あれ・・・」

どうやらまた行き詰まったらしい。話を聞くと斜め移動とか色々できるようになるといいなって思ったがジョイントだけだと横移動だけしかできないからどうしたらいい?って事らしい。指輪にジョイントってどんな指輪だよって聡は思った。

「はじめ・・・上下降ボタンもうついてるけどそれじゃだめなの?」

「あ・・・!それでいい!」

こうして飛びまわることが出来る指輪が出来上がり、3人は空を飛んで帰ったらしい。













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