ドイツの参謀本部の優秀さは歴史に名高いですが、光栄のゲームのように個人のパラメーターだけで起用するとこういう失敗もあるというのは覚えておいたほうがいい気がしました。
もしですが、ロンメルに彼に適切な範囲の比較的少数の兵(補給負担の弱点を補うため)で広大なソ連領土を蹂躙させていたらどうなったか?
その後の弱ったソ連に対し春あたりに本隊を組織し、南部に費やした人員や物資も含めて投入したら戦局を変えるに至ったのか否かというのは興味深いですね。
重ねて言いますがドイツ参謀本部は有能でしたが、ロンメルを生かし切るほどの柔軟性と先見性がなかったのは気の毒に思いました。
もしかしたら日本の大本営も似た失敗をして有能な戦術指揮官を悪名の残る将官に育て上げてしまったのかもと・・・。
作者からの返信
書込み感謝です!
今回のロンメル元帥の事例は、
実際にはあまり知られていません。
特に日本ではロンメル元帥の光の
部分ばかりに焦点が当たっている感じです。
彼には独ソ戦でこそ活躍して
貰いたかったですね。
彼の軍団ならきっと出来色の活躍を
した事でしょう。
ドイツの将官の中で、オールマイティーで全てを上手くコントロール出来たのは、マンシュタイン元帥だと思いますが、彼も最終的には左遷されて表舞台から姿を消します。
この様な人材の使い方の良しあしは、
現代の企業でも普通にあるでしょうね。
これが上手な会社が伸びるのでしょう。
ヒトラーは現場の指揮にまで口を出す
タイプでしたが、スターリンは、
戦争中期以降は現場の将官に任せており、
口を挟まなかった事は意外に知られて
いません。彼は孫子の兵法とか読んでたりして…。
ヒトラーに忠誠を誓うどころか暗殺計画に加担していた、というのがいいですね。
そもそもがイタリアの尻ぬぐい。
ロンメルはもっと映画などの主役になって欲しいです。
作者からの返信
ロンメルの場合、ヒトラーの暗殺計画に
直接関与はしていません…ですが消極的な協力…、
見て見ぬ振りをしていたのは事実の様です。
これを咎められたのですね。
この時期のヒトラーは非常に頑固になっており、
前線指揮官の意見具申に耳を傾けなくなって
いた為、ロンメルも好意を持たなくなっていた様です。
そもそもロンメルは最後までナチスには入党せず、
国軍軍人としての立場を守っていますし…。
バルバロッサ作戦の時にロンメルを
有効活用していれば、ドイツの運命も
変ったものになったかも知れません。
長所と短所のはっきりしたロンメルですが、
使いどころで役どころにはまれば、
怖ろしい力を発揮したと思います。
イケメンですし…!
うーん、これは予想が難しいですね。
独ソ戦はヒトラーが管理したがっていましたから、最初に何か違反した段階で権限縮小されて微妙なところに追いやられていたかもしれませんし、逆に命令無視で大活躍したらヒトラーの嫉妬をダイレクトに受けることになって本来より更に寿命が縮んでしまった可能性もありそうですし……。
空軍のハルトマンとかマルセイユ、戦車のヴィットマンとか下士官も含めて、ドイツ軍にはロマンを感じさせる人が多いですね。
作者からの返信
お読み頂き感謝です!
ヒトラーは軍人の能力を見るセンスが絶望的だったので、
ロンメルが活躍できたかどうかは、確かに疑問符が残ります。
ただヒトラーが軍事に本格的な介入をし出すのは、バルバロッサ作戦の
旗色が悪くなって以降なので、それ以前ならグデーリアンや
マインシュタインの傘下で大活躍したかもですね。
スターリンって、初戦でボロ負けして以降は、割と軍組織の運営には
口を挟まず、現場に任せていた様なので、好対照です。