第33話 如月天音の悩み…

私、如月天音は、幼い時より鈴音母様から八百比丘尼に関して、

色々な事を教えて貰った。八百比丘尼は不老なのだから、

医学の発展したこの時代、何かの事件や事故に

巻き込まれるか、自殺でもしない限り、

永遠に近い時を生きて行く事になるからだ…。

だから生きる為の知恵は、普通の人とはおのずと異なるし、

また比丘尼には比丘尼の特徴があるので、それもきちんと知っておく必要がある。


八百比丘尼は女性の体が成長しきる18歳から20歳程度の年齢までは、

ごく普通の女性として自然に成長する。

この段階では一般的な女性と比べて特に異なる所はない。

ただ代替わりが少ない為か、体は昔からの八百比丘尼の特徴を

色濃く引き継いでいる。

現代の平均的な女性に比べて体は小さく、本質的に力もかなり弱い。

何もしなければ10歳の女子児童程度の腕力しかない。

故に男性に組み敷かれようものなら、とても抗う事など出来ない。

だから母上は私達姉妹に早くから護身術として武道を勧めた。

運動系が得意だった私は、剣術を学ぶとメキメキ腕を上げた。

ただ雪音姉様はこれも生まれつきなのか、運動系が得意ではなく、

どの武術も上達はしなかった。


雪音姉様は音楽に対してはとても優れた才能があったから、

母上は雪音姉様に関しては、そちらの方の能力を高める事を

まずは優先する事にしたらしい。

楽器の手ほどきを良くしていた。

雪音姉様は運動系は得意でない反面、手先は非常に器用で頭も良く、

ピアノやギター、裁縫、料理、日本舞踊など、

音楽と女性的な分野では素晴らしい才能を示した。


父上がみまかってからというもの、

私達姉妹は秘密の場所にある八百比丘尼の村で過ごした。

そこは周囲に自衛隊の部隊が駐屯しており、

外部の人間が接触しない様に遮断されていた。

中学校を卒業する年齢になるまで、私達姉妹はそこで色々な事を学んだ。

母上様の教え方はとても上手だったし、

先輩の比丘尼も皆優しく、親切だった。

いよいよ外部の学校…早苗実業に行くにあたり、母上様は私にこう言われた。

『天音、雪音をしっかり守ってあげて。あの娘はあなたの半身。

とても綺麗で華憐な…たおやかな花。それが誰かの手によって

無残に手折られない様に…』

その日、私は一生雪音姉様を守る事を誓った。


そう誓った私なのだが、早苗実業に来てからある問題に直面していた。

女子剣道部3年の主将、美少女でもある千葉さな子先輩…。

彼女に比丘尼の大事な秘密のひとつを知られてしまったのだ。

八百比丘尼は体が小さく、腕力がない事以外に、

もうひとつの秘密…それは体が異常なくらい敏感な事…をである。

母上の話だと、個人差はあるが、

比丘尼は普通の女性の3倍も4倍も感じやすいらしい…。

普通の女性がどの程度なのかは私にも良くわからない。

ただ、大抵の比丘尼は体の線をわずかになぞられる程度でも

ピクピク反応してしまう…。

雪音姉様などはその中でも特に感じやすい体質なのだろう。

私が時々ちょっとしたいたずらで触っただけでも、

簡単に逝ってしまう…。もしひとりで電車に乗ったりして、

中で痴漢にあいでもしたら、大変な事になってしまうだろう。

だからこれは絶対秘密にしておかなければならない事だった。


ところが千葉さな子先輩は、元々その気があったのかどうか、

いきなり私の耳にしゃぶりついて来た…。体の中でも一番感じ易い敏感な

場所にだ…。その瞬間、私の体には電流が走り、頭の中が真っ白になった。

そのまま押し倒された私は、さな子先輩にされるがままに愛撫され、

何度も逝かされてしまった。


それからというもの、さな子先輩は時々人気のない所に私を連れ込み、

愛撫してくる様になった。

言う事を聞かないと体が敏感な事をみんなに話すと言われ、

私はそれに渋渋従わざるを得なかった。

そして私はその度に…さな子先輩の指や舌先で、

数えきれないくらい逝かされてしまった。

先輩は私の体の色々な所をまさぐり、なぞり、何処が敏感なのかを

確かめている様子だった。結果、今まで誰にも触られた事がない様な

所も触られ、舐められ、新しく敏感な箇所を開発され、

私はそれまで以上に感じやすい体にされていった…。

愛撫されると女の子の大事な所がお蜜でグッショリ濡れてしまうし、

匂いも気になるから、私はいつしか替えのパンティーを

常にポケットに入れて持ち歩く様になった。


そんな6月のある日。

先輩は週末の休みの日に自宅の千葉道場で稽古をしようと私に言って来た。

先輩の実家は歴史ある北辰一刀流の道場である。

あきらかに嫌な予感はしたが、断る訳にもいかず、

その週末、私は剣道の稽古道具をもって先輩の実家の道場を訪ねた。

ひとしきり稽古をした後、先輩は言った。

『天音ちゃん、随分と汗をかいたから、お風呂で一緒にそれを流しましょう』

まずい、これは絶対まずい…だけど断れない…。

私は結局先輩と一緒に道場のお風呂に向かってしまった。

道場のお風呂はかなり大きく、湯舟も広く、ちょっとした銭湯みたいだった。

そしてそのお風呂の湯舟の中で、私は今までになく先輩に愛撫された。

右の首筋を舌先で優しく舐められ、左手の指で左の乳首を摘ままれ、

転がされ、右手で女の子の一番感じる下の蕾を愛撫される。

その度にまるで電流が流れる様に体がビクンと反応して、私は逝かされた。


『天音ちゃん、今度は私のも舐めて…』

もう私はさな子先輩の言うがままだった。

私は舌先を使ってさなこ先輩の引き締まった綺麗な太ももの内側を

ゆっくりと舐め、そうして先輩の女の子の蕾を優しく転がす。

『あ!あん!』先輩の口から甘い声が漏れる。

先輩も早苗祭のミスコンで上位に入賞するくらいの美少女…。

私はいつしか先輩を愛おしく思い、夢中で舌を使い、先輩の…

女の子の一番敏感な部分を…気持ちを込めて愛撫していた。

先輩のトロリとしたお蜜の…独特の甘い匂いが鼻をつく…。

それが先輩のあそこからどんどんと溢れてくる…。

『あ!あん!天音ちゃん…上手すぎるよ…逝く…逝っちゃう!』

先輩も大きな声であえぎながら逝く。かなり良い感度をしている様だ…。


先輩は私の愛撫で数回逝くと、『お返しよ!』

と言って、再び私を愛撫してくる。

私の胸をもみほぐしながら左右の乳首を交互に舐め、

更に指先で優しく私の女の子の蕾を擦る。

その何とも言えない愛撫の快楽は、とてもこらえきれない。

『あ!あ!あ!…駄目!また…また逝っちゃう!』

私はいつになく大きな喘ぎ声を上げ、

先輩の体に足を絡ませながら激しく悶え、

そして再び何度も逝かされるのだった…。

『天音ちゃん、ほんとに可愛い。私、大好きよ…』

さな子先輩が私の耳元でそうささやく。

私は女の子相手に本当に心からドキドキしてしまっていた。


早苗祭も終わり、いつもの日常…

私とさな子先輩の関係は続いている。

この所毎週の様に先輩の道場に誘われ、そして一緒にお風呂へと…

もう先輩には全く抗えない体になっていた…。

【いけない、これでは雪音姉様の護衛が務まらない…

身も心も先輩の虜になってしまう…】

私の危惧を感じたのか、ある日、さな子先輩は言った。

『お姉さんの雪音ちゃん、心配だったら今度から一緒に道場に連れてくれば…』

まさか先輩、雪音姉様もその毒牙にかけるつもりなのでは…。

先輩の指先にかかれば、敏感な雪音姉様はきっとひとたまりもない。

私はどうしたものかと悩まざるを得なかった…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る