第6回戦 ラウンド1『α&β , luna&sol .』

「さあ!次の対戦者は春嵐さんの『α&β , luna&sol .』です」


「男女二人の殺し屋のお話ですね。二人が任務で通信をしながら、交互にそれぞれの思いや過去が心の中で語られていき、話が進行します」


「それでは試合スタートです」


 ********


 今まで、なるべく評論スタイル(?)で行ってきましたが、このお話はとある事情からすごく印象に残っている作品なので、若干砕けた感じで書いていこうと思います。


 まず最初のこのセリフ(切り抜く都合上、2話から引用)


「ハードボイルド作品の主人公ってさ、無職だよね」


「そんな!」と心の中で思いました。春嵐さんにとって、有職の定義はただ単にお金をもらって働く人ではなく、まっとうな仕事でお金をもらって働く人のようです。なので、マフィアなどの反社会的な活動でまっとうでないお金を得ている人々は無職であるということです。ということはアル・カポネも無職じゃん! 『無職(アル・カポネ)が異世界転生したら最強だった件』どなたか書いてみてください。


 とまあ、冗談は置いておいて! というのも、私の初めての自主企画で「無職主人公禁止」にしていたのです。そして、私が参加した作品は『殺し屋は忘れた頃にやってくる』で殺し屋が主人公です。企画主が違反をしているかもしれない。めちゃくちゃ焦りました! 確かにそう考えることもできると思い。「労働力人口には、労働意欲があれば含まれるはずだから……」などと余計なことを考えました。が、結局は「とある方面の無職避けですから、気にしないでください~」ということになりました。


 ですが、殺し屋が無職という問題に対応するため、春嵐さん考えました。その方法は9話以降で書かれています。初めて読んだときは、「そういう答えもあるのか!」と感服しました。ぜひ、その答えを確認してみてください。


 そして私が気になる一つのことは「もし、自主企画の条件が無ければどのような結末にするつもりだったのか」ということです。どちらの結末で考えていたのか、それとも両方とれるように仕組まれていたのか! 非常に興味深い作品です。


 *******


「おっと、ここでゴングが鳴った」


「ですが、どうやら次のラウンドがあるようですね」









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