傍白canon

飾りたてた世界が燻されたアムリタの香りに満たされる

彼方先の秋陰しゅういんの下で

風標のない私雨わたくしあめの中をいたずらに泳ぐ日々

とぎすまされた受容体が呼び起こす

胸の片隅に残るくさびの痛み

カラダもココロも不知火を見覚えるのは

たぶん、やるせない愛しさとやりきれない愛しさ

他でもない隣にいる君に見た憧憬

拭えない憂鬱に包まれながら

カタチのない『それ』を求めて 今日も切なくさまよう

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