天使のための第一稿《レツェプト》
吹き込む灰白色の風の香は、ほんの少し開けておいた窓の外からやってくる
拙作ヴェール一枚の先にて、わたしはひとり
目の前に映える鏡面反射の景色なんか見えなくなるくらい
人差し指で不躾に扉をノックするような、飛び石伝いに弾むような君の声を
楽しみに待っておりました
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