僕は瀧嶋奏（たきしまかなで）。高校2年の17歳だ。

高校は普通のどこにでもあるような私学に通っている。

僕は幼い頃から本が好きで、よく小説とかを読んでる。

ちなみに彼女なんてできた事がない。

けど自分で言うのもアレだが僕は割とキリッとした顔をしているようで、

告白される事は何度かあったんだ。

でも、恋なんてよく分からないし、

告白されるたびに、

胸の奥のどこかでモヤっと霧のかかった何かに引っかかってしまう。

そしていつもその場を避けるための適当な嘘をついて振っていた。

こんな自分のことすらちゃんと分かってない自分が嫌いだ。

けどたった一つだけ確かに覚えてることがある。

それは、、、

「僕はどこかで少女と出会った。」

きっとこれが僕の胸の奥にある霧のかかった何かのヒントだと、そう思った。

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