異世界ファンタジーというジャンルを普段あまり読んでいないので、まず、この作品の設定に驚かされました！
こんなに詳細に非現実的な世界を創造できるのがすごいです！
そしてそれが物語として完成されている！

数々の、超常現象を生み出す固有幻想。
現実世界には存在し得ない、幻想的な化け物達の総称、幻魔。
幻魔にとって肉体の維持に必要不可欠な魔霊子。
幻想知能によって創り出された人形たち。
幻神からゲーム参加者に配布された端末。（電話やインターネット機能を持たないスマホ）
などなど、興味深い内容と共に、主人公の陽兵をはじめとする登場人物達も魅力的でした！

陽兵の妹の友達の花撫はもちろんですが、大きな白い尻尾を持った狐白も忘れられないキャラクターです！（終盤になって秘密が明かされましたね！）

彼女の
『変われば良いのよ――あなたが本当に望む、あなた自身に。
　躊躇う理由なんてないわ……遅かれ早かれ、人は必ず死ぬのだから』
の言葉が心に響きました！

ストーリーはイルミナの策略によって動いていった感じですよね。インパクトのあるキャラクターでした！

ラストはまた元の日常に、、となるのかな、と思っていたのですが、意味深？なエンディングでした！

紅羽と幻神イスラフェルティア———
まだ、この続きがあるのか？
気になるところです！

（紀ノ川さんの団扇も面白かったです！）