友達?
「えっと、松平くんだよね。さっきは、ありがとう。助かっちゃった。でも、あなたも大変ね、高校3年の夏に転校なんて。」
「別に、なれてるから。」
「わたし、三田村由美。よろしくね。」
「ああ。よろしく。」
「あなた、ちょっと変わってるわね。いいと思う。そういうの。わたしも、どっちかというと、そっち側かな、じゃあ友達ってことで。」
「友達?」
「そうよ、友達第1号。ふふふ。なんてね。」
「…」
「まあ、いいわ、あなた家どの辺? ちかいのかなあ、学校から。」
「俺、そろそろ帰らなきゃ。さよなら。」
「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ。松平くん。もう。」由美は、なぜか松平裕也が気になった。
よし、着けてやる。高校生探偵、三田村由美の誕生よ。
由美は、探偵気取りに後を着けていたが、商店街に入った途端に見失ってしまった。
「えーっ!どこいっちゃったのよ。」由美は、四方探したが、結局松平裕也を見つけることはできなかった。
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