いつもの君と

hiro

第1話


「桜咲き始めたのか。もうここに来るようになって1年ぐらい経つのか」


去年の3月の終わり桜が咲く頃辛いことがあったりした僕は気を晴らすためにたまたま見つけたここに通うようになった。景色が綺麗なこと以外は粗末なベンチがあるぐらいだったが山の中にあるからか人も滅多に来ないし(人がいるのは1、2回ぐらいしか見てない)すごい落ち着くからこの場所が気に入っていた。


人の気配がしてあたりを見渡すと同い年くらいの女性と目があった。軽く会釈して目を逸らすと俺は景色を見始めた

すると女性は俺の目の前にきて話し始めた


「驚いたここに人がいるなんて」

「そりゃあ地球なんだしいますよ」

「まぁそうかいっそのこと人なんていなくなればいいのに」


そう言った彼女の顔はかなり険しかった


「え」

「冗談よ冗談」

「冗談言ってるようには見えませんでしたけど」

「まさか」

「まぁそうゆうことにしときますよ」

「そうねありがとう。ところであなたは歳いくつ?」

「17でもうすぐ高3ですよ」

「奇遇ね私も同い年よ」

「へーそうなんですか」

「なにその興味なさそうな感じ」

「だってあんま興味ないんですもん」

「なんで?」

「他人に興味無いから」

「なるほどね友達いないでしょ」

「いますよなんと1人も!」

「1人はもってつけるもんなのかなぁ.....とりあえず友達が全然いないのはわかった」

「はぁ」

「隣座ってもいい?疲れちゃって」

「いいですよこのベンチぼくのじゃ無いですし」


僕がそう言うと彼女は隣に座った


「ここも全く変わらないなぁ」

「よく来るんですか?その割りには見ないですけど」

「よく来てたのは去年のこの頃までよそのあと少し忙しくなってね君は?」

「ちょうど1年ぐらい前からですよ来るようになったの」

「じゃあちょうど入れ違いだったのね」

「そうみたいですね」

「そろそろ私は用事あるからじゃあまたね」

「さようなら」


そう言うと彼女は微笑みながら去っていった


「どこかで見たような気がするんだよなぁ」


暗くなってきたので僕も帰ることにしたおそらく彼女とはまた会うだろうなんかそんな気がした。

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