第3話
新崎智樹視点
昨日はデレさせられたが、今日は勝つぞ!!
「新崎君、放課後、図書室でテスト勉強しませんか?」
「はい!しましょう!」
ニコニコと笑顔で誘ってくれる、宇佐美さん。
(これは、仕掛けてくるな!手を繋いでくるかな!)
だけど彼女は何もしてこないまま図書室に入る、テスト前ともあり、数人が勉強をしていた。
(もしかして焦らす作成?)
(取り敢えず数学でもすりか~。、宇佐美さんは…ゲ!英語だ!!俺、苦手なんだよなぁ~)
それからも何も無く半時間後。
(まだ仕掛けてこない、いつ仕掛けてくるんだ?)
なかなか仕掛けてこない宇佐美さんに痺れを切らす。
(仕掛けやすいように、話をするか。)
「宇佐美さん、この問題教えてくれない?」
「この問題は…、ごめんなさい、私も理解出来てないの。」
「なら、一緒に解かない?」
「そうね、一緒にやりましょ。」
二人であれやこれやと言いながら解いて行くのだが少しずつ声が大きくなっていった。
彼女が何かに気が付いたのか、きょろきょろした後。
「新崎君、少し声が大きい見たい。」
と言い右手の人差し指を俺の唇に当て、左手の人差し指で自分の唇に当てた。
「シーだよ。」
【ポン】顔が赤くなった自覚はある。
俺は、当てられた人差し指を思わず。
【パク】と
【ボン】「ひょえぇぇぇぇぇぇぇ~」
宇佐美さんの全身が真っ赤になり頭から湯気が出始めた。
「「お静かに!!」」
ハ!っとなり銜えた指を放し、周りを見渡すと「こんなとこでなにイチャイチャしてるんだよ!」との厳しい視線が突き刺さった。
「す、すいません。」
宇佐美さんも多少正気に戻ったのか、もじもじしながら。
「新崎君ズルい、まだ勝負仕掛けてないのに。」
「
(ウソ!まだ勝負されてなかったの?!・・・あ!まだ名前で呼ばれてない!)
「ご、ごめん!」と、また声が大きくなり。
「「お・し・ず・か・に!!」」
図書室に居る全員から鋭い目線で睨まれた。
「「すみません、出ていきます。」」
そのばに居ずらくなり図書室を出て行った。
勝敗ナシ! ドロー
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