one second

 飛び起きて見る時計の針。


 閉じられたドアの音。


 着替えて家を飛び出した。


 荒い呼吸を繰り返しながら走る。


 車が走り始めた交差点。


 閑散とした駅のホーム。


 停留所から遠ざかっていくバス。


 やっとの思いで辿り着いたスタジアム。


 はやる気持ちが階段を上らせる。


 眼前にピッチが広がった瞬間、笛が鳴り響いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る