シュートの可能性
アディショナルタイムでの失点。待ちに待った得点に、周囲の観客が歓声を上げた。
信じられないファウルを取られて決められたフリーキック。
視線の先、ゴールネットを揺らしたボールを抱える少年。左腕に付けられた黄色いキャプテンマークが大きく動いた。
「
残り時間が2分を切っても自陣からボールを前に運べない。地力の違いで封じ込められていた。
何とか左サイドのフォワードにボールが渡るが、無理に突破を図ってボールを奪われてしまう。
奪われたボールは逆サイドに大きな弧を描いて向かった。落下地点に居た選手がトラップをミスし、中に転がす。
それを奪ったのはセンターバックであるはずのキャプテンの一美だった。
審判が時計を見ている。もう時間が無かった。
ゴールまでの距離は彼から大体40m。
一美の相手を
回転がかかったシュートはゴールポストに当たってニアを…………。
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