営業日
あの男の子は今日も来た。そしてまた悩んでる。
あの子は定休日を除いて毎日ここに来ていた。
確かにここのパンは美味しい。けどこんな夕方に買って食べたら肥る。肥るよ。肥るに決まってる。
でも初めて見た日から一向に変わっていない。古参の仲間に聞いても同じだった。
あの子は何故肥らないのか。部活をしているような肌色じゃないし、いつも3つ4つ買っているから肥らない訳がないと思うんだけど。
正解に気付いて思わずトングを落としてしまった。
夜ご飯という線ならおかしくない。家に帰ると誰も居なくて、両親は夜遅くまで共働きなのだろう。
そう結論付けて今日も彼の会計を済ませる。店の外をちらっと見ると彼は迎えの車に乗り込んでいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます