炎天下
炎天下の中、僕は20分近く人を待っていた。
約束の時間をとうに過ぎているのに文句は出てこない。
それは彼女に惚れているからか、暑さで思考が出来ないからなのか。
毎度毎度待っているなと思った。
過去25回のデート全てにおいて彼女は遅れて来ている。
でも怒ったことは無い。
長い髪を整えるのはもちろん時間が掛かるだろうし、いつもしている大人っぽいメイクは1時間くらいで終わるかどうか。
そもそも女性が
だから決して僕とのデートが嫌だとかじゃないはず。
あれ、でもこの前学校で、30分以内で済ませてるなんて話をしているのを聞いたような気が……いや、考えてはいけない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます