夏の日差し

 暑い。


 それ以外の感想が出てこない程に暑い。


 そこそこ伸びた頭髪は、夏の温度を頭に残し続けた。


 生え際から汗が延々と頬を伝って顎で落ちる。


 目線を下げると真下の地面だけが濡れていた。


 下がコンクリートでなくて良かった。


 数分で乾くはず。


 首を撫でた手はベタベタした。


 もう脇や背中は考えたく無い。

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