第7話 「第一回神明学園イケメンランキング②」
「さぁみなさん! いよいよ神明学園イケメンランキング結果発表のお時間です!」
クラスがザワザワとし始めた。
さっき僕に話しかけてきた関西弁の癖のある女の子は
クラスの中のカースト上位のリア充の人たちが何やらイケメンランキングを発表すると言う。
僕には関係ない事だ。だから僕は弁当を食べながらぼーっと聞いていた。
ランキングは十位からの発表。その中に僕の知っている名前は載っていなかった。そしていよいよ一位の発表。
「さぁ、いよいよ神明学園イケメンランキング栄えある第一位です!」
「第一位はなんと、我がクラスから! 朔間悠月君です!」
え⋯⋯、僕⋯⋯?
「おめでとう!」
「あ、ありがとう⋯⋯?」
「なんで僕?」
「え? そのままだよ。イケメンランキングなんだからイケメンなんだよ。」
僕がイケメン? どういうことだろう⋯⋯?
僕がイケメンなわけないし、何らかのイタズラ? でもみんなはそんなことするような人じゃないしなぁ⋯⋯。
僕が一人困惑していると今、いや常に会いたいと思っている大好きな先輩。
さすがは華氷先輩。来た瞬間に空気が変わり、主に男子がザワザワし始めた。
僕はいてもたっても入れなくなって華氷先輩の元へと走りよった。
「華氷先輩っ!」
「あ、ゆづ! いたいた! 少しお話しましょ。」
「はいっ!」
僕と華氷先輩は並んで歩き始めた。後ろでは男子の声や女子の黄色い声なんかもあがっているけど、今はそんなこと気にならなかった。
だって今僕は大好きな華氷先輩と歩いてる。それが幸せすぎて周りのとこなんて全く気にならなかった。
僕と華氷先輩は中庭へと向かい、そこにあるベンチに腰掛けて二人、並んで座った。
そして華氷先輩はとても真剣な面持ちでこう言った。
ーーーこれはまずいわね。
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