第33話。 鎮守の森
鎮守の森で火災が起き、本堂にまで火の手が迫った。
消火に努める人達の先陣を機って白い衣を纏った男が火の粉を被っていた。
彼の両手は火に炙られ痛々しかった、
なんとか火を食い止められて、皆が御本尊を確かめると、その両手は色が変わり失われていたが、
白衣の男の手の傷は消えていた。
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