11話
バトルロワイヤル型デスゲーム。
単に『バトルロワイヤル』とも呼ばれるそれはゴミ共の間では大変評判が悪く、「ただ開催する」というだけのことがデスゲームGM地雷行動ランキング10位にランクインするレベルだ―――何故か?決まっている、
そもそもの話、デスゲームのジャンルには大きく分けて二つの
◆
ニュービーが怯え出した。
とりあえずざっと見て
「この広場にいるプレイヤー96人の内、48人に帰還の権利が与えられます―――あなた方のおめでたい頭でも理解できるようによりわかりやすく言わせてもらえば、
GMが嬉しそうな感じで曇天の元に腕を広げた。ウーンありきたりなポーズ……もうちょっと捻らない?エンカ率体感3割くらいあるぞそのポーズ。っつーかルール設定が適当過ぎるんだよな、シンプルイズベストって言うけど流石に条件文一個じゃ回らないでしょ……俺と共に呆れていたゴミ共から一人が歩き出て、聞いた。
「質問いいすか?」
GMは応答した。
「あ、どうぞ」
「あのー、まずそれ
「えーと、そりゃ死ぬんじゃないですかね」
適当に返すGMに、ゴミが言い返した。
「本当にそうですか?
「いや帰る前に死ぬでしょ」
「わかりました、そこまで言うなら実演してみてください」
GMとゴミが話している間に、ゴミ共と俺はじゃんけんをする。じゃんけんぽーん……あ、負けたわクソ~~~~俺が監督かよ。俺いっつもパーであいこなったあとにグー出して負けてる気がするんだけど。
「え?」
「いやだから実演してくださいよ、この場で自殺して」
「この場で自殺してじゃないんだよなァ~~~~~~」
「いやこの場で自殺してでしょ、そこを履き違えちゃいけないと思うワケね」
疲れからか会話が適当になってきた。じゃんけんの結果監督に任命された俺がサインを送る―――
「いや何?その動きは」
GMが聞いた。
「お気になさらず、次は僕の質問です」
交代した番号2のゴミが答えた。
「いやあのォ、質問あとどれくらいあるの?早く終わらせたいんですが」
「未知数ですね」
「未知数かァ~~~~~」
「それで質問なんですが」
「はい」
「なんで自殺を実演してくれないんですか?」
「いや実演する必要ないでしょ」
「いやありますよ、あなたは開発者なんだから自分の発言には責任を持ってほしいな」
「自分で試してくださいよ、それで間違ってたら謝罪しますって」
「やだ」
「なんで?」
「だって自殺してもし死んじゃったら終わりじゃないですか」
「いやそれは私も同じなんですよね」
「同じじゃないでしょ、あなたはGMなんだから
「うっ」
「本当はめんどくさいだけなのでは」
「むむむ……」
「ほら早く自殺してくださいよ」
「えーい分かりましたよ!!!それで皆さんが納得するならば!!!!」
GMは何やらコンソールを弄ると四つん這いになり、空に浮かぶどす黒い雲から影を受ける広場の
ガン起きガン起きと地道に自殺するGMにゴミが聞く。
「あーついでに聞いておきたいんですけど、例えば一人の人間を二人で同時に殺した場合どうなります?両方ログアウトできるのか、それとも片方だけか」
「ああその場合は両方がログアウトできますね、どっちかに絞ろうかとも思ったんですが、やっぱりデスゲームは平等じゃなくちゃいけませんし」
こいつ……俺とゴミ共のGMへの好感度が上がった。デスゲームは平等じゃなくちゃいけない―――そうだよ、その通りだ!!!よくわかってるじゃねーか……バトルロワイヤル型なんてジャンルのGMでさえなければ、俺たちは友達になれたかもしれないな。俺は一方的に友達になれたかもしれない宣言をした。質問ゴミが言う。
「ところでその、自殺……大変そうですね、お手伝いしましょうか?」
「いいんですか?」
「いいんです」
「じゃあ、お願いします」
質問ゴミがしてやったりみたいな顔をしつつ監督である俺に視線でサインを求めてくる―――俺は「包囲」のサインを出した。96人のプレイヤーたちがGMの周りに集まる……いや、元から集まってはいた。ただ96人が作り出す円は、さっきまでのそれと比べてより
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