第38話 内乱鎮圧とドレインちんあつ
「ヒースレイ国に内乱の噂がある」
ランドルフがそう伝えに来た。
「何っ、聖域で戦争を起こすとはとんでもない奴らだ。精霊砲の出番だな」
「それと聖樹様が枯れそうだと言う」
「聖樹様って精霊が宿っているのか」
「そう信じられてるな」
「それは可哀そうだ。精霊砲を根元近くに撃ったら復活しないかな」
「それは良いな。やってみろよ」
ステイニーとエリザドラとキャロリアを招集した。
「ただいまより、内乱撲滅作戦と聖樹様復活作戦を実行する」
「任せてや」
「楽勝」
「頑張ります」
内乱を起こす予定の貴族の家はステイニーの眷属によりばっちり把握済みだ。
そうだ。
誰がやったか知らせておかないとな。
「声を届けるとか出来るか。偉い人の所がいい」
「できるで。ほな、ボイスムーブ」
「一時間後にヒースレイ国で内乱を起こす人間に精霊の名の下にピピデ国から罰を与える。なぜならヒースレイ国は聖域だからだ。聖域は大精霊が治める」
一時間後。
「目標、内乱する貴族。撃てー」
「アースコントロール」
「ボム」
「ウインドコントロールや」
次々に砲弾が発射された。
ふん、浄化されて肥料になるんだな。
「目標、聖樹様の根元。今回は慎重にな。聖樹様を傷つけるんじゃないぞ」
「うちのコントロールはばっちりやで」
「そうか頼むよ。撃てー」
「アースコントロール」
「ボム」
「ウインドコントロールや」
ふぅ、一仕事終わった。
なんか、三人が期待のこもった目をしている。
そうか一か月たったのだな。
赤ん坊が出来る期間だ。
雰囲気を察したのか、ランドルフが俺を可哀そうな目つきで見て、何も言わずに帰る。
前に子供を作った時に魔力の素を吸い取られる感覚が感じられた。
抵抗してやってみるか。
よしそうしよう。
「さてと、ステータス・オープン」
――――――――――――――――
名前:シゲル・リョクテ
魔力:9787/9787
スキル:
サケタの種
国家園
名前ジェネレータ
言語理解
絶倫
賢者タイム
レベルアップ
エイヨーN2
エネメス
残金:
65,783円
次の給与まで2日
――――――――――――――――
おおっ、減ってない。
じゃあ、魔力だけを出す感覚で。
「はぁはぁ、ステータス・オープン」
――――――――――――――――
名前:シゲル・リョクテ
魔力:5654/9787
スキル:
サケタの種
国家園
名前ジェネレータ
言語理解
絶倫
賢者タイム
レベルアップ
エイヨーN2
エネメス
残金:
65,783円
次の給与まで2日
――――――――――――――――
「身ごもったで」
「赤ちゃん出来た」
「出来ました」
魔力だけで赤ん坊を作る事に成功したぞ。
これで、赤ん坊が20人か。
残りの5人も呼ばないとな。
魔力の使い方が分かってきたぞ。
なんか奥義みたいな物をつかんだ気がする。
「ウォーターアロー」
本当なら矢の大きさの水が飛んでいくはずなのに、針ほどの大きさの水が飛んだ。
魔力が手足のようになった感覚がある。
「今なら、ウォーターコントロール」
水が霧となって空中に漂い、魚となって泳ぐ。
赤ん坊達に見せてやりたい、きっと喜ぶぞ。
まあ、その前に。
5人も到着したようだし。
いけね、魔力が空になった。
ステータスを見なくても魔力の残量が分かる。
魔法で赤ん坊をあやすのは明日にしよう。
少し休んで魔力が回復したところで、ふいにウオシュレットを再現したくなった。
ウォーターコントロールの魔法で小さい噴水を作る。
やったぞ。
文明人に一歩近づいた。
「これなんですの」
「文明の利器を再現した。これがあるとないのでは大きな違いがある。精霊は排泄しないんだったよな。そういえば俺って最近便秘がちなんだよな」
「キュアですの」
「おお、サンキュ。でも病気じゃないと思うぞ。赤ん坊を産みに行かなくていいのか」
「そうでした。さあ、皆さん赤ちゃんを産みに行きましょう」
「ほないくで」
「いきますわ」
「はい」
「はいです」
「そうですね」
「行きますわよ」
「はい」
彼女達が去っていき一人静寂に包まれた。
ベビーブームは今夜で打ち止めかな。
魔力を出さなければ、赤ん坊は出来ない。
25人もいれば女神も満足するだろう。
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