02 ハルバード.

 戟で弾き飛ばした。脚。


「脚は聞いてないぞ、脚は」


『すまん』


 振り回す。戟。


 横の引っ掛かりで猫を抑えつけ、そのまま引く。


 猫の頭がちぎれた。


 そして、ばらばらになる。


「くそっ。思ったよりも数段小さくなるな」


 戟がやられた。捨てて、長めの槍に切り換える。


「ほっ」


 突いて、回す。槍のしなりにあわせて、体勢を横に傾けて移動。


 猫。


 上と下から来る。


「上は頼む」


『上了解。リボルバーで狙う』


 臥せるような体勢で、低く槍を使う。突いて、回して、もういちど突く。


 猫。ぐちゃぐちゃになって、また、戻る。


 銃声。


 上の猫が、やはりぐちゃぐちゃになって、落ちてくる。


「ダメージがねえなあ」


『いや。ダメージあるぞこれ』


 猫。ぐちゃぐちゃのまま。


『分かった。こちらの武器に関する情報が少ないんだ。ハルバード。切り換えていくぞ。俺は次にフルオートだ』


「はいはい。切り換えればいいのね?」


 戦斧。投げる。


 銃声。連続して六回。


 猫。


 だんだん、原型をとどめなくなっていく。


『よし。そろそろ、いいだろう。網よこせ』


「ほれ」


 網。


 被せられる。


『捕獲完了だ』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る