登場人物

第一章 旅立ち


 主人公 ヴァン

使用魔法『掃除機魔法』

 本作主人公。幼い頃に母を亡くし、領主に保護された。師匠の影響でちょっと変わった感性を持っている。母親似で女装するとそこらへんの女性より綺麗。ルンパパッドを使って以降、リスからのあたりがきつくなった。最近になって『愛』について興味を持つようになったが、まだ何が愛なのかわからない様子。気になる相手はいるけど、一歩が踏み出せない。ヴイの告白を断り切れず、保留。逆に火をつけた。


 意外と戦闘狂。表と裏があり、それぞれ違った人格が存在している。不穏は台詞をはいているが、この二人がどうなるかは今後次第である。


 『掃除人スイーパー』という冒険者パーティーを作って活動している。



 マスミ


 ヴァンの母。女手一つでヴァンを育ててきたが、元々身体が弱かった為、過労で亡くなってしまった。ヴァンには父親の事は伝えていない。



 ヒャック・タスキン


 タスキン都市の領主。ヴァンの父。生前、マスミの身に何かがあった場合、後は頼むと別れの前に言われていた。正妻にマスミの存在を知られないようにする為、調査等の殆ど出来なかった為、ヴァンの存在に気付けなかった。マスミの死後、ヴァンの存在を知り、保護した。現在、ちょっと暴走中。彼の明日はどっちだ!?



 サラ

使用魔法『操糸魔法』

 ヴァンの教育係。そして師匠。何でも形から入る人。糸を自在に操る事が出来る。文武両道で魔力を操る事にも優れている。ちょっと変わったセンスでヴァンを狂わせて楽しんでいる。ただし、ヴァンへの愛に嘘はない。お別れした日に密かに泣いていた。


 決してヴァンの服に意思は宿っていない……はず。



 ケルヒ

使用魔法『精霊魔法』

 ヴァンの最初の被害者。精霊であるコロから生成される四種類の武器の使い手。美形でどこに行っても実はモテている。『精霊魔法』を使う際には、片目がその属性の魔法と同じ色に変化する。『精霊魔法』に宿るそれぞれの力は異世界の神の力であり、はっきりいってチート。心が真っすぐな少年で、ヴァンの良き友でもある。強さを求めているが、最近はヴァンが掃除ばかりしたがるせいで、戦いより、掃除の方が上手くなっている。


 一応ロリコンではない……。


 実は勇者。けど活躍出来ないのは大体ヴァンのせい。



 ミスド


 王都の騎士学校に通学中。次期領主。性格は傲慢なところはあるが根は素直。強い人間に憧れている。ヴァンの存在に薄々気付いていても確信が持てなかった。だが、助けられてからそんなの関係なしと尊敬する存在としてヴァンを見るようになった。この繋がりがどう影響出てくるのだろうか?



第二章 王都編


 コロ


 ケルヒの『精霊魔法』から生まれた精霊。手のひらサイズ。幼女。ポーチにある四属性の色の葉っぱを食べる事でその属性の剣へと変わる。


 ケルヒ大好き。ヴァン嫌い。



 ゴリラ騎士

使用魔法『水魔法』

 騎士の鑑。見た目がゴリラでなければさぞかしモテたであろう人物。実力も超一流でヴァンとケルヒを同時に相手しても勝てる実力を持っている。騎士学校の首席で将来は騎士団団長になるのではないかと噂されている。二つ名は『水の指揮者コンダクター』。



 ルロ

使用魔法『飛翔魔法』

  王国のお姫様。神の血を受け継ぎし者。現飛翔部隊の隊長。歴代隊長は全て『飛翔魔法』の使い手である。『飛翔魔法』はどんな物でも浮かし、飛ばす事が出来る。明るい性格で誰とでも仲良くなれる(男には勘違いをさせる事が多々あり)。ヴァンの事を憎からず思っている。ただ、ちなみにヴァンが初めてのデート相手。次回会った時にその感情がどうなっているかお楽しみに?



 眼鏡美人職員


 王都の冒険者ギルドの受付。とても優秀。物語に出るような美人。ただ厳しい。ヴァンの冒険者の登録以来、王都ではずっとお世話になっていた。



 モヒカン頭


 ギルド所属の運搬役ポーター。ねじり鉢巻きを頭に巻いたモヒカン頭のおじさん。見た目に反して律儀で義理堅い。この仕事を十年もやっており、ギルドからの信頼も厚い。新人の教育係を任される事も多く、ヴァンとケルヒもこの人から色々と教わる事が出来た。



 ルンパ


 『生成魔法』の使い手が作り出したスライム。ヴァンから『排出』される『魔石』が大好物。その『魔石』や『魔法』を体内に取り入れる事でその『魔法』が使えるようになる。一番得意なのは『掃除機魔法』。その能力を応用して体内に物を貯めておく事も出来る。一度食べた動物にも変化する事が出来、ぶっちゃけてしまうとルンパ一匹で大抵の事は出来てしまう。ヴァンにルンパがいれば、僕はいらないといわせる程の猛者。やっぱ自動でやってくれるのが最強だと思う。



 第三章 王都防衛線


 アイ

使用術『守護術』

 トゥーシバ国の姫巫女。神の血を受け継ぎし者。常に巫女服を着ており、性格は真面目。チノカミの神託を受け、パナソニ王国までやってきた。神々に封じられていた魔王が復活した事を伝え、再び封印するのに必要な、全ての国にいる神と従属神の血を受け継いでいる者の協力を得る為、旅をしている。『守護術』は守るのに長けている術だが、ただ守るだけではなく、足場にしたり、工夫次第で大きな武器にもなる。


 こちらもヴァンを憎からず思っているが、ライバルも多い為、苦労している。ヴァン本人にその自覚も薄かったが、今回のヴイとの件で心境の変化があった為、今の関係にも変化が訪れるかも? しれない。


 料理が壊滅的にヤバい。とにかくヤバい。


 リス

使用術『銀闘術ぎんとうじゅつ

 アイの従者。従属神の血を受け継ぎし者。寡黙だが、思った事はズバズバといってしまう性格。アイが第一で、どんな状況でもアイが一番望むであろう形にしようとする。『銀闘術ぎんとうじゅつ』は水銀を自在に操る事が出来、それを利用して、トンファーや弓といった様々な武器に変化させる事が出来る。扱える武器の数は本人も知らないらしいが、かつては千を超える武器を扱えた人もいたらしい。リスが現在使える数は乙女の秘密だ。


 今まではアイが全てだったが、仲間を得た事で大事に思う人間が増え、正直困惑している。リスもアイと同様、特別扱いされてきた為、身分を感じさせない接し方をしてくるヴァンとケルヒの態度が嬉しいが、素直になれない為、悪態ばかりついている。いつかデレる日がくる……いや、こないかも。



 ブルーレッド

使用魔法『水魔法』

 東のギルドマスター。『水魔法』の扱いは天下一品。ゴリラ騎士様より優れている。東西南北それぞれのギルドマスターに二つ名がついており、四極と呼ばれている。ブルーレッドは『渦潮のブルーレッド』である。渦潮なのはまぁ、ブルーレッドだからである。パッと思い浮かんだものをそのまま採用。


 他のギルドマスターが登場するかはまだ未定。



 ガビ

使用魔術『調教魔術』

 魔族。四魔天の一人、『魔調師のガビ』。その姿は容姿端麗。人間族との違いはほとんどないが、肌が異様に黒いのと、額には紫色に光る水晶が付いている。アイとリスの誘拐、捕縛する為にやってきていた。


 体内に様々な魔物を飼っており、自在に出す事が出来る。今回現れたのは分身体(調教した魔物を無理矢理その形にし、動かしていた)。強き者が好きでヴァンとケルヒを自分のライバルとして認め、本体で再戦出来る日を楽しみにしている。



 第四章 帝国学園編 第五章 双闘大会編


 アベ

使用魔法『幻惑魔法』


 帝国のギルドマスター。『蒼菊』のリーダーでもある。男をこよなく愛し、隙あらば『ハッテン場』へと誘い込もうとする人物。ケルヒとヴイが標的にされていた。ヴァンは女顔な為、難を逃れた。


 皇帝陛下の獣人族への憎悪を知る数少ない人物。『双闘大会』には皇帝陛下の命令で出場した。大会では『幻惑魔法』を使い、ヴァンとヴイを大いに苦しめた。相性の問題でヴァンが勝ったが、実力だけであればアベの方が強かった。



 スケベジジイ

使用魔法『空間魔法』

 皇帝陛下の相談役。名前の通り、スケベジジイ。『帝国の種馬』と呼ばれる程、節操がないが、無理矢理迫る事はしない。帝国学園ではSクラスを担当していた。


 ヴァン子の後ろを取っていたのは『空間魔法』を使っていたから。才能の無駄遣い。イメージは亀〇人。



 クリサン(トル) セアム(ネオ)

使用魔法『双魔魔法』

 帝国の双子の皇子。従属神の血を受け継ぎし者。二メートル程の巨漢ではちきれんばかりの筋肉と青ヒゲが眩しい。種族は『漢女』で、真っ赤な鎧を好んで着用している事から『朱菊』と呼ばれる帝国学園の親衛隊のトップに君臨している。アベとは似て非なるもので、同族嫌悪しており、あまり仲は良くない。


 歴代の『双魔魔法』の使い手の中でもトップクラスの実力だったが、経験不足もあり、ヴァン達に敗れた。男っぽい名前のトル、ネオと呼ばれるのを嫌い、自ら名付けたクリサンちゃん、セアムちゃんと呼ばせている。


 『双魔魔法』を使用する際、クリサンちゃんは右目が碧、左目が朱のオッドアイで、セアムちゃんが右目が白、左目が蒼くなっていた。二人で四属性が使え、更に、相反する『魔法』であっても融合する事も出来る。今回ヴァン達に敗れた事で、更なる成長が期待されている。



 ヴイ

 獣人族の一つ、狼牙族の長の息子。

 獣人族の各族長のみが使える『獣装変化』の使い手。左腕に巻いてあるバングルに魔力を流す事で、神の力の一端を得る事が出来る。その名の通り、獣のように変化し、体格だけではなく、骨格まで変化し、別人のようになる。本来であれば長の許可が無ければ使用できないが、ヴァンとの戦いで無断使用した為、怒られるのは確定している。元の目的だった、獣人族の解放が達成した為、いつでも帰国できるのだが、実はあまり帰りたくない。


 ヴァン子に一目惚れした。大会を優勝後、宣言通りヴァンに告白し、ヴァンの素直な気持ちを伝えられた。その結果、益々恋の炎が燃え上がった。これはヴァンの責任である。ヴァンがヴァン子だと勘違いしており、ヴァンを巡る恋模様がより混沌としてきている。

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