episode10 学校再開

 なんとなんと、6月からは学校に登校するんですよ。最悪です。まだまだコロナちゃんには頑張ってもらいたいものです。


 しかし、そんな事を言っている暇は無いのです。学校ですよ、学校!つまり、勉強!ヤダヤダヤダ。やりたくないよぉ。・・・・・はぁ。


 実は、オンライン授業の時に全然聞いてなかったから、今何やってるか分からないんだけど、大丈夫かな?まぁ、なんとかなるかな?


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 調子乗ってすみませんでした。今日1日、授業を受けましたが、何言ってるか分かりませんでした。特に、数学と物理です。なんですか、二次関数って。あと、とうそく・・・なんちゃら運動も!高校生活初日(?)から、失敗ですよ!


 あーあ、こんなことになるんだったら勉強しておけばよかったな。でも、勉強はしたくないしなあ。あ、勉強してなくても、授業は聞いてればよかったのか。とりあえず、失敗しましたねぇ。


 今から勉強しよう!って、普通はなると思う。普通の人間なら。しかし、そこで勉強しようって思わないのが私なんですよ。


 いいですか、これを読んでる読者の皆様!このような人間になってはいけませんよ!


 でも、席が最前列の教卓の前だから分からないのはヤバいかな?とりま、これからのところを予習するとしますか!


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 次の日


 今日も授業あるよー!てか、これから毎日あるよ!最悪だよ!でも、今日の私は、昨日の私とは全然違うのさ!なんたって、予習をしてあるからさ!


 HAHAHA!分からないことには変わりないんだけどね。


 そんなわけで、今日も授業頑張るよ!早速、数学だね!分からないね!


「じゃあ、このグラフはどっち向きでしょうか?では、ダリアさん」


 オーマイガー!指名されました!え、分からん。どうしよ?


 Y=x²+3X+5


だそうです。えー、勘で答えるか。Xにマイナスがついてるから、なんとなく下向きって感じかな?


「下向きです」(ちょー心臓がドキドキした!)


「そうですね。下に凸のグラフですね」


 はぁー、なんとか回避したみたいだ。心臓がドクドクなってたよ。ちょー、緊張した!


 これがずっと続くことになるのか。死ぬわ!こんなんやってたら死ぬ!精神的にね!


 今のうちに遺書でも書いておこうかな?あ、この「私の日常」が遺書のようなものか。これには、私の決して表には出さない内心とか、本音とか書いてあるからね。


 人間の内心はこんな感じですよ。いやですね、こんな人間。自分で自分が嫌になるよ。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 やっとやっとやっと、1週間が終わる!長かった。月曜日から始まった、地獄の1週間!そして、今日は金曜日!つまり、明日は土曜日!休みだ!


 ヤッホーイ!待ってたよ、私の休日たちよ!心のオアシス!夢の国!天国!


「では、今からホームルームを始めます」


 あ、喜ぶにはちょっと早かったかな?まぁ、5分くらいの我慢だしな。嬉しいな!休みだよ!休日がこんなに楽しみなのは初めて!


「休校期間が終わり、学校に登校できるようになってあっという間に1週間が経ちましたね。しかし、まだ気を緩めてはいけませんよ。明日も学校はありますからね!」


 ん?聞き間違い?明日もあるって言ってる?待って、私が勝手に今日を金曜日と思ってるだけ?


「明日は、第一週の土曜日なので数学と現代文の2時間ずつで授業です。午前中で終わるので、少し楽ですね」


 はぁ?土曜日に授業をやっといて楽だと?ふざけてるんか?こちとら、1時間半もかけて登校してんだよ!土曜日まで授業して何をやらせたいんだよ?こっちにヤル気ないのに授業したって意味ないだろうが!


 ふぅ。落ち着こう。一旦落ち着こう。怒ったところで現実は変わらない。


「明日学校に来れば休みですからね。では、また明日会いましょう」


 ・・・・・こっちは会いたくないんですけど。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る