グッモーニン・マンデイ
時が無常に僕らを運ぶ。七日経てばまた振り出し。ゴールに辿り着くことなど無く僕らの人生は淡々と続く。
何処を以てゴールなのだろう、僕の人生は。
そんなことを考え始めて、一分経たないうちに止めた。虚しさが僕を蹂躙する。乳酸の溜まった脚に鞭打って風呂に入る。疲れが取れる様子はない。瞼を無理やりこじ開けて飯を食らう。味気ない。憂さ晴らしにゲームをする。コンピュータにすら勝てなくて、むしゃくしゃしたので電源を引っこ抜いた。目が冴えたので音楽を聴く。普段は聴かないような曲の方が染み入るような気がするのは気のせいだろうか。そうこうして無為に時間を潰した。
もう、いいや。明日は一日中ふて寝してやる。一日休んだぐらいで僕の人生は悪くならない。実際どん底なんだからこれ以上落ちることなんてありゃしない。きっとそうだ。
いつもの時間に目覚ましが鳴る。結局一睡もせず朝を迎えた。これでいい。これでいいんだろう。これは自分へのささやかなご褒美だ。このツケは明日の自分が払ってくれる。
グッナイ、マンデーモーニング。
意識と通知を切って、その日は死んだように寝た。
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