第29話【「去り行く者に捧げる折り紙②」 心の声、秋】を褒める
「去り行く者に捧げる折り紙②」 心の声、秋
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922582018
タイトル見ると去り行く者に捧げる折り紙、けれど出てくる折り紙は?
そうこのお話しは折り紙に対する憧れなども含めて、登場人物たちの織りなす行動の理由や意味を考える具合となってる。
そして心の琴線がきっかけとともに響いていくのがよくわかり、とある子からすれば話ついでに出来ることってものであっても、それが可能であること自体が答えであることも、どれも互いに触れるきっかけというものをあぐねていたようで楽しくある。
本来のところ、高校生であるから学生であるからといって余暇時間が膨大にあるなんてことは無いものなのですが、飛び級を採用して単位取得のペースを速めることのできる未来なら、出来る子たちにとっては学校自体出会いの場という具合で、律儀に授業中に席に座ってる理由も無かったりなのですが、それ自体がイベントだと受け取れる位、またはそこに寄せる思いもあるという具合で、決して学校自体がノイズにならないのを見て、ちょっと未来の学校であっても変わることなく学生生活が続いていってるのだとどこか和む面でもありました。
そして効いてくるパンチとしては、そうですね、技術的に可能であったとしても納得がいかないこと、過去を無かったことにしてしまうような虚しさが残るというのがあって、この作品では残る、記憶に残ったものがとても大切にされています。
タイトルにある折り紙もまたその記憶に確実に残ったものとして、群れなす折り紙たちの居場所にほんの少しの想いが結ばれたとき、描かれる世界は誰かが見ている。
その少しの望みに応えてくれる優しさの和に読者として加われるのは喜びでした。
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