第5話【クロックワーク・アンダーテイカー】を褒める
クロックワーク・アンダーテイカー
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922299096
ストーリーはそれぞれ短く、一見して別個の問題を取り扱ってるようで、時間に関連しているのと、その時間の鍵を握ってる人物が共通であることから不思議にもつながりが出来ている。 文体は短めな言い回しを中心とした会話劇で、構成がトリッキーな海外の映画を見てる気分になった、映像的に繰り返しの中にいるような形になるので好きな作品を違ったルートで違う流れで見たらどうなるのか? そういう話の分岐を楽しめるのが美味しい。
映像的に同じことの繰り返しになるとどうしても面倒な流れであったり一層読むののに、努力が必要になったりしそうでしんどい思いが大きいけれど、この長さだと掌編よりも短縮された形態という具合で反復が多くなっても読み手に負担は少なく効率よく、最終的に依頼請負人、そして筆者が全体の流れを把握できる位のちょうどいい単位に感じて、読者である自分もほどよい興味を保ったままゴール出来て嬉しかった。
依頼請負からの結果の流れがそこまで描かれなくても、なんとなくやんわり状況が共有出来てる気がするのも面白い。
こういったギミックを使った作品は色々と化けそうな感じはあるし、またこのギミックの中で平然と同じように役回りをこなせるキャラクター性というのも魅力的なキャラ造形になる。
実際、なんか不思議でそれぞれが変わった考えで動いてるのがコミカルでこの世界だったら普通は好き勝手ドタバタしたくなるものの、登場人物それぞれの価値観でここまでは楽しそうってのを自然と共有してるから、皆で居合わせることも自然と出来てるオールスター感覚、大切にしたい。
限られてるはずの時間の制約を少し外して、時計の針を歯車をほんのちょっぴり狂わせれば、そこに新しい小説の舞台があると風吹きぬける読後感となった。
(ま、まとまらないけど、僕の力量ではまとまらないくらいの斬新さだったんだ!)
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