癖になる怠さ「家を出てコンビニ行って帰ってくるだけの話」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935106123/episodes/1177354054935106136
二点。あります。
まず一点目。怠さに関する記述の正確さと精密さについて。
だるいっていう感じ、出せますか、普通に。わたし出せなくて、どの書き物もハードボイルドにしたいのにみんながみんな恋愛しはじめたりしてもうなんだこれみたいな感じになってます。この怠さに関する、細かい筆致。細部まで怠さを書く、記述できるというのがまず才能の成せる業だと思います。わたし怠かったら怠いって書いて終わりですもの(※わたしの書き物ではマイナスな表現を極力廃しているので怠いとは書かず、だるいって平仮名にしてマイルドにするとかしか思いつかないです)。
二点目。読んでて怠くならない絶妙な怠さについて。
わたしの読み方の問題ですが、怠いことを書かれると怠くなります(詳しくはこの殴る拳の22話辺りをご覧になっていただければと思います。読んでるとあんな感じになります)。それに対してこの「コンビニから」はですね、怠そうで、ぎりぎり怠くならない、なんというか、本当にコンビニ行って帰る程度の絶妙な怠さが展開されています。読んでてかなり心地いいですこれは。
あと個人的な斜め読みに付随することなのですが(三点目と言えば三点目)、先頭を空けずタームのブロック毎に改行されていて場面切り替えに合わせて段落空けがなされている構成がとても斜め読みに適していて、めちゃくちゃに読みやすかったです。
以上二点(三点)。最高ポイントでした。
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