第15話 「鹿翁館の秘密」登場人物の巧さ
ショートフックに対してショートアッパーで返させていただきます。
光輝について、最後と最初の書き分けの部分です。最後の展開についてもふれます。
ドライバーなんですよ。光輝。その手の箱物移動がわかる人はこれだけでお分かりかと思うのですが、ドライバーは車を運転するという行為から「主導権を握る」「追跡者あるいは逃亡者」という要素付けです。その手の小説では追跡のハンドルを握るかどうかが物語の山場であることも少なくはありません(私が読んだ中だと例示が「聖域」あたりなんですけどごめんなさい感想のアクティビティを開けなくなってたので断念しました。二時間も探してしまった)。
その要素を持った光輝が、かぐや姫ということは。この物語の延長線上には生死ではなく移動の側面が隠されていると。そういう話です。展開がうますぎる。
これもし意図して行ったとかではなく、たまたま、偶然の一致だとしたらもう本格的に才能がありすぎてやばいです。比喩対比の配置を無意識にできるとか、才能が溢れ過ぎている。
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