第4話 科学進化バットン・ジャン②(主催者あいさつ含む)

※最初の部分は主催者の轟破天自分語です。ほめちぎりポイントから読みたいかたは、ハイフンがめっちゃ押されてるところまで読み飛ばしてください



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 おそらくここを読んでいるかたには、「え、それはおすすめレビューと応援コメントだけで良くない?」と思っていらっしゃるかたもいることだろう。


 結論からいうと、まあ、その通りです。


 読後の場所に配置された応援コメント。

 読む前にキャッチコピー欄に出てくるおすすめレビュー。


 どちらも、「より深くカクヨムさせる」「次の作品や交流に誘導する」のに一役買っている。


 でも。

 それでも、ですよ。


 いきなりネタバレや作品の一番苦労したところをおすすめレビューで一言にまとめられたら微妙じゃないですか。

 たとえば、ヒロインが病だということ自体が終盤の衝撃の山場なのに「病から立ち直る」みたいなネタバレ満載のおすすめレビューもらっちゃうとか、「障害」という言葉をとにかく避けて丁寧に言葉選びをして障碍という言葉が一切当てはまらない作り込みをしたのにおすすめレビューで「困難な障害に立ち向かう」みたいなおすすめレビュー書かれちゃうとか。


 応援コメントでこちらの想定を真逆から崩してしまうような読み方と解釈を押し付けられたら、初読の方のためにそのコメント消したくなるじゃないですか。

 たとえば、ハートフルな物語に対して「これは『(全然知らない雑誌名)』という雑誌の延長線上にあるテイストですね」とコメントされるとか、「私の使っている技術を盗みましたね」とコメントされるとか。


 これが『カクヨムバトル24時』では出来るんです。


 ちなみに上記に挙げた応援コメントもおすすめレビューも全部、もらったことがあります。コメントもレビューも全部めちゃくちゃうれしかったんですが、同時に「それ書かれると投稿している自主企画の主催者さんがネタバレの状態で読んでしまうよおおお」という苦渋の決断を迫られました。


『カクヨムバトル24時』ならっ


 そういうっ


 なんか困りそうなコメントやレビューも堂々と書けるっ


 そもそも相手が必ず読むとは限らないからっ



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 というわけで前提が長くなりましたバットンさんをぼこぼこにほめちぎって殴りまくろうと思います。


 いきなり最後の展開の話をして申し訳ないんですが、ウゴカッタンさんのデウスエクスマキナめちゃくちゃ好きです(※気軽に人の作品にデウスエクスマキナって言うと場合によってはひぼうちゅうしょうになるので注意してください)。

 物語がどうしようもなくなったときに突如神が現れて劇を強引に終わらせる、ようするに爆破オチの亜種みたいなものなんですが、ウゴカッタンさんはデウスエクスマキナの使用がめちゃくちゃうまいので、展開の構成として1話からめちゃくちゃに飛ばしてしまっても全然大丈夫な形にできているんですよ。


 これはもうウゴカッタンさんの才能としか言いようがないです。起承転結を「守れない」のではなく、起承転結「を無視しても作劇が可能なので別段守る必要がない」んです。もはや、才能でしかない。分けてほしい。



 実際わたし、1話終了あたりまで読んで「ああ、今回も面白かったなあ」って思って応援ボタン探しましたから。

 なぜかシークしても応援ボタン出てこなくて、かわりに出てきたのが「1了」。


 続くのかよ、と。この流れで。もうクライマックスでしょこの作品。


 そして大変なことにですね、2以降が面白いんだこれが。


 途中の宇宙の下りが私はとても好きでですね。


 最初はシェアワールドのために、細かく要素を見るだけの読み方なんですよ。ここはどう現実世界に引き戻せるか、自分の世界に引きずり込むにはどうすればいいか、みたいな楽しみかたで。


 それがですね。


 中盤あたりからもう、私には、どストライクで。


 この中盤を読んでしまったがために、私のシェアワールドは決まりました。リアル路線での再構築、それも現実世界ではなく実際のSF形式です。書いたことはおろか読んだことすらない作品への挑戦。


 それを決断させたのはウゴカッタンさんの筆致と展開、というわけです。まさに神。デウスエクスマキナだけではなく、作劇をコントロールし他者に創作意欲を喚起させるタイプの、その場にいるだけで有り難がられる神。大黒天。


 このままだと延々とほめちぎり続けるので、とりあえずここで一旦やめます。



 今回の殴りポイントまとめ》

 ・バットンさんは「この自主企画を作る原因になった」偉大なる作品。


 ・ウゴカッタンさんは物語の〆かたにめちゃくちゃ才能がある。だから最初からアクセルベタ踏みでも走りきれる。神。


 ・今作品のデウスエクスマキナも神がかった終わりかた。あの終わらせ方はウゴカッタンさんにしかできない。


 ・中盤の宇宙展開、個人の創作観を変更し一度も書いたことがない作品に挑戦させるレベル。筆致とそこから伝わるエネルギー量がやばい。


 ・つまり、神。




 使用用語集》

 ・轟破天自分語…何かで見た字面が格好いいので使ってます。由来や語源はぜんぜんわかりません。すきあらばじぶんがたりと同じ意味で使用しています

 ・デウスエクスマキナ…機械仕掛けの神、行き詰まった劇を終わらせるために出る、みたいなのをむかし何かで読みました。ちがってたらごめんなさい

 ・大黒天…打出の小槌って書くとなんか低俗な感じがしたので大黒天って書きました。七福神。いるだけで幸せ的な。あくまで筆者のイメージです





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